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中日新聞掲載の大学記事

2013.03.15

ごみ、足跡もアート 小牧で展示 名古屋芸大准教授が企画

 身の回りの事物や風景を現代アートの一種として紹介するユニークな展覧会が22日まで、小牧市小牧のラピオ4階市民ギャラリーで開かれている。入場無料。

 名古屋芸術大美術学部准教授で美術家の須田真弘さん(47)が難解とされる現代アートを身近に感じてもらおうと、初めて企画。学生や一般から写真や映像を募集し、パネルなどの形で55点を展示した。

 鳥よけに置かれた畑のペットボトルや無造作に散乱したごみ袋、砂の上についた足跡、浜辺に広がる波の花など、どれも、何の変哲もないものばかり。だが、須田さんは「視点によっては芸術に見える」と説明。孫の手に似た流木や精密な造形物のようなサンゴもあり「想像力を働かせることで日常の至る所にアートが溶け込んでいると分かり、楽しくなる」と話す。

 会場内では、同大洋画コースの学生11人のドローイング113点も展示した。鉛筆やクレヨン、水彩などで人物や静物がのびのびと描かれている。(平井剛)

(2013年3月15日 中日新聞朝刊近郊版より)
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