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中日新聞掲載の大学記事

2013.02.03

地域の医療と介護支援 藤田保健衛生大 センターを開設

 藤田保健衛生大(愛知県豊明市)は2日、藤田保健衛生大病院と連携して地域の医療と介護の両面をサポートする「地域包括ケア中核センター」の開所式を同大で開いた。病院を持つ大学では全国初の取り組みといい、介護にも精通した人材育成も目指す。

 高齢化社会の進展に伴い、国は高齢者が住み慣れた自宅で医療や介護を受けることができる環境づくりを推進している。だが、医療を担う医師や看護師と介護を担うヘルパーとの連携不足などが問題になっている。

 センターは医療、介護の壁を取り払うほか、地域の医療機関や医師会などとも協力して患者の情報を共有。24時間体制の訪問看護と、訪問リハビリや介護支援計画の策定などを始める。

 対象は名古屋市緑区と天白区、豊明市、日進市、刈谷市など半径10キロ圏内を想定。今後は在宅医療拠点の立ち上げや、介護老人保健施設、有料老人ホームなども設置していく方針だ。

 金田嘉清センター長は「在宅でのケアは医療と介護がともに必要。センターを通じて医療と介護の連携を深め、両方に精通した人材を育てたい」と語った。(坪井千隼)

(2013年2月3日 中日新聞朝刊県内版より)

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