春日井市役所隣の文化フォーラム春日井で１５日、「天平ピアノコンサート２０１２『火の鳥』」が開かれ、１６０人がピアニストで作曲家の天平さん（３２）の力強く甘美な演奏に酔いしれた。

　新進の実力派アーティストを紹介するかすがい市民文化財団の「かすがい芸術劇場」の一環。財団が協定を結ぶ名古屋芸術大のアートマネジメントコースの４年生１０人が企画や運営を担い、広報やチラシ作成、当日の業務などに当たった。

　天平さんは高校を中退、肉体労働を経て芸大に進んだ後、ニューヨークに渡るなど異色の経歴の持ち主。会場では自作の曲を驚異的なスピード、テクニックで生き生きと演奏し、聴衆を魅了した。

（2012年12月18日　中日新聞朝刊近郊版より）