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中日新聞掲載の大学記事

2012.10.22

東海地区大学野球 三重中京が1位 四日市2位

 東海地区大学野球秋季選手権は21日、岐阜県中津川市の中津川夜明け前スタジアムで1位決定戦などがあり、来春の閉学が決まっている三重中京大(松阪市)が5−2で朝日大(岐阜県)を破り優勝した。明治神宮野球大会への出場校が決まる東海・北陸・愛知三連盟王座決定戦(26日から名古屋市で開催)への進出が決まった。四日市大も2位決定戦で朝日大に4−0で勝ち、初の王座決定戦の切符をつかんだ。(平野梓)

■「自分の投球で」 全国目指す長谷川投手

 外角のスライダーに相手打者のバットが空を切った。「よしっ」。マウンドで左手を強く握り締めた。三重中京大の長谷川亮佑(りょうすけ)投手は5回、三塁に走者を置かれたピンチの場面に、気迫の投球で三球三振で仕留めた。

 エース則本昂大(のりもとたかひろ)投手と並ぶ二枚看板の左腕。だが、その呼び名は嫌いだ。「自分がエースになるつもりだったから」。同期の投手たちと競い合ってきた。

 今春は不調だった。練習試合で足首を痛めて2カ月間登板せず、復活後も制球難にあえいだ。一方で長打力を認められ、中軸打者として活躍。「打っている方が楽しい」。周囲にはそう言って強がっていた。

 「焦らず淡々と投げるだけ」。心に決めて臨んだ9月からの県内リーグ戦では、試合を重ねるごとに手応えを実感。この日は先発し、5回1失点も、要所を抑えて攻撃へつなげた。「次も自分の投球で勝ちにいく」。人一倍の負けん気の強さで、全国舞台を目指す。(平野梓)

▽1位決定戦
三重中京大 100003010―5
朝日 001000001―2
(三)長谷川、升岡、則本−法本
(朝)田中、菊江、竹山、山本、浜矢−小野寺

▽2位決定戦
朝日 000000000―0
四日市 11100010x―4
(朝)宮良、竹山、山本、田中−小野寺
(四)清原−森崎

(2012年10月22日 中日新聞朝刊三重県総合版より)
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