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中日新聞掲載の大学記事

2012.10.13

一本釣り、郷土料理を体験 尾鷲 大学生が食文化学ぶ

 三重大の演習船「勢水丸」(318トン)を活用し、大学生が漁業体験や郷土料理の実習を通じて沿岸域の食文化を学ぶ実習が10〜12日の3日間の日程で、伊勢湾や尾鷲市内などで開かれた。

 各大学にある特色ある施設や設備などを、複数の大学で利用することを進める文部科学省の事業の一環で、勢水丸は生物資源と環境・食文化教育のための共同利用拠点となっている。

 他大学を含めて参加希望者を募ったところ、三重大2人、名古屋女子大10人、四日市大3人の学生の応募があり、教職員・スタッフを含め23人が参加した。

 勢水丸は松阪を10日に出港し、参加者たちが船上からの一本釣りを体験。釣りが初めての学生も多かったが、アジやタチウオ、サバなどの釣果があった。11日に船は尾鷲港に入港し、参加者が市内に上陸。水産加工業者を見学し、地元の郷土食のカツオの生節やカラスミの製造工程を学んだ。

 最終日の12日は、同市向井の熊野古道センターで郷土料理の実習があり、サンマずしと押しずし作りに挑戦。昼食で味わった。名古屋女子大家政学部4年の佐藤史さん(21)は「最近釣りを始めたのですが、船の上からは初めてで楽しかった」と満足そう。四日市大環境情報学部3年の新山翔太さん(20)は「海や魚が好きで、勢水丸に乗るのは4回目。魚のさばき方などが勉強になりました」と話していた。(中西康)

(2012年10月13日 中日新聞朝刊くろしお版より)
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