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中日新聞掲載の大学記事

2012.10.08

愛知大学野球 名商大、愛院大勝ち点3

 名商大が名城大に2−1、愛院大が中部大に5−0で勝ち、ともに連勝で勝ち点3に伸ばした。名商大は先発の森本俊投手(3年・箕島)が7イニングを4安打無失点と好投し、勝利でリーグ戦を締めくくった。愛院大は波多野利彦投手(3年・宇部鴻城)が中部大打線を2安打完封した。この結果、優勝争いは勝ち点3の愛院大と名商大、同2の愛大の3チームに絞られた。

■脇腹痛耐え力投 優勝戦線残った 名商大・森本

 気迫の投球で勝ち点をもぎ取った。優勝争いに生き残った名商大の先発・森本がホッと胸をなで下ろした。

 「調子は良くなかったけど何とか・・・。負けられなかったので、気持ちで投げた」

 勝ち点2で5チームが並ぶ大混戦。抜け出すために、2連勝で勝ち点が欲しかった。チームの思いを背負った3年生右腕は直球とカーブを中心に攻めて、7イニングを4安打無四球で無失点。前週の愛大戦で左脇腹を痛めていたが、「痛いと言ってられない」と構わず腕を振った。7回に初めて連打を許したが、後続を断ち、中村順司監督(66)も「痛みがある中でよく投げた」と褒めたたえた。

 1年時から先発を経験した右腕も、もう3年生。球速を求めて、昨冬は週に2度の筋力トレーニングを敢行したが、今春は本来の球の切れを失い、未勝利に終わった。「筋肉が付いて、関節が硬くなった。春はマウンドに行っても、抑えられる気がしなかった」と森本。現在は筋トレをやめ、短距離ダッシュなどで切れを出すことに専念。今季3勝を挙げるなど復活した。

 名商大は優勝の可能性を残してリーグ戦を終えたが、厳しい状況には変わらない。だが、2位でも、明治神宮大会(11月10日から5日間・神宮)の中部地区代表権が懸かる「愛知・東海・北陸三連盟王座決定戦」(26日から3日間・瑞穂)に出場できる。「待つしかないけど、もっと野球がしたい」と森本。気持ちを切らすことなく、ライバル校の結果を待つ。(麻生和男)

■6連覇へ前進 愛院大

 愛院大は先発左腕・波多野の好投で、6季連続優勝に大きく前進した。波多野は変化球を有効に使って、無安打投球を見せた6日の萩原に続く快投。中部大を2安打に封じて完封で投げきった。愛院大は次週の名城大戦で1勝し、愛大が愛産大に1敗すると、その時点で勝ち点で並ばれても勝率で他校を上回ることが確定し、優勝が決まる。波多野は「優勝は意識するけど、1戦ずつ戦う」と気を引き締めていた。

▽2回戦(名商大2勝)
名城大 000000010―1
名商大 10000100x―2

▽2回戦(愛院大2勝)
愛院大 101001002―5
中部大 000000000―0

(2012年10月8日 中日スポーツ22面より)
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