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中日新聞掲載の大学記事

2012.09.14

津波や台風の研究紹介 愛知工科大 蒲郡でシンポ

 地震による津波や台風、高潮の最新研究を紹介する愛知工科大(蒲郡市西迫町)のシンポジウムが13日、蒲郡市民会館であった。

 安田孝志学長はあいさつで「東日本大震災では『想定外』が被害を大きくした。被害を少なくするには災害の『最大』を知ることが大事だ」と開催趣旨を説明。津波、台風、高潮の防災や被害予測を研究する4人の専門家が講演した。

 岩手大の小笠原敏記准教授は、東日本大震災の各被災地にあった防潮堤や防潮林を例に「津波で壊れてもそのエネルギーを抑制し、避難時間を確保する効果はあったと考えられる」と説明した。

 名古屋大の川崎浩司准教授は、南海トラフ巨大地震の津波想定に「伊勢湾、三河湾では、津波が到達する時間はある程度稼げる。冷静に判断することが重要」と話した。(細井卓也)

(2012年9月14日 中日新聞朝刊県内版より)
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