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2008.08.19
伊調姉妹 引退も
【北京=高橋広史、高橋治子】北京五輪のレスリング女子でメダルを獲得した4人が18日、北京市内のホテルで会見し、63キロ級で連覇した伊調馨選手(24)と48キロ級で銀メダルだった姉の千春選手(26)=ともに綜合警備保障、中京女子大出=がそろって今大会での引退を示唆した。
馨選手は金メダルを獲得した17日にも揺れる心境を明かしていたが、「一緒に歩んできた千春がやめて、自分一人で何を目標にしていいのか分からない。自分の中ではこの大会が最後だと思う」と一歩踏み込んだ。千春選手は競技を終えた16日に現役を退く考えを示し、この日も「大会を終えてすっきりしている。(レスリング)シューズを履くことはもうないと思う」と述べた。
ただ両選手らは既に10月に東京で開催される女子世界選手権の代表に決定済み。北京五輪の日本選手団長でもある日本レスリング協会の福田富昭会長は「試合が終わったばかりで自分の考えが完全にまとまっているわけではない。日本に帰ってから本人たちと話し合いたい」と慰留の可能性を示した。
一方、55キロ級で連覇した吉田沙保里選手(25)=綜合警備保障、中京女子大出=は会見で「東京の世界選手権でまた金メダルを取りたい」と意欲満々。
72キロ級銅メダルの浜口京子選手(30)=ジャパンビバレッジ=は、昨夜、両親の首に銅メダルをかけたことを明かし、今後についても「レスリングは大好き。またやりたいと思うが、家族たちと相談して決めたい」と意欲的だった。
馨選手は会見で、4人がアテネ五輪と同じ色のメダルを取ったことについて「4人で乗り越えてきたことが多い」とも話した。
「気持ち分かる」「いないと困る」
中京女子大後輩ら
伊調姉妹の引退発言に、母校・中京女子大(愛知県大府市)のレスリング部の後輩たちは複雑な思いを打ち明ける。
2年の井上佳子さんは「姉妹で金が目標だったから、2人でやめるという気持ちは分かる。年齢的に馨さんは続けられると思うが…」と希望を話した。
主将の3年、西牧未央さんは「2人がいなくなれば、部のレベルが落ちてしまう」と寂しそうだった。
(2008年8月19日 中日新聞朝刊31面より)
馨選手は金メダルを獲得した17日にも揺れる心境を明かしていたが、「一緒に歩んできた千春がやめて、自分一人で何を目標にしていいのか分からない。自分の中ではこの大会が最後だと思う」と一歩踏み込んだ。千春選手は競技を終えた16日に現役を退く考えを示し、この日も「大会を終えてすっきりしている。(レスリング)シューズを履くことはもうないと思う」と述べた。
ただ両選手らは既に10月に東京で開催される女子世界選手権の代表に決定済み。北京五輪の日本選手団長でもある日本レスリング協会の福田富昭会長は「試合が終わったばかりで自分の考えが完全にまとまっているわけではない。日本に帰ってから本人たちと話し合いたい」と慰留の可能性を示した。
一方、55キロ級で連覇した吉田沙保里選手(25)=綜合警備保障、中京女子大出=は会見で「東京の世界選手権でまた金メダルを取りたい」と意欲満々。
72キロ級銅メダルの浜口京子選手(30)=ジャパンビバレッジ=は、昨夜、両親の首に銅メダルをかけたことを明かし、今後についても「レスリングは大好き。またやりたいと思うが、家族たちと相談して決めたい」と意欲的だった。
馨選手は会見で、4人がアテネ五輪と同じ色のメダルを取ったことについて「4人で乗り越えてきたことが多い」とも話した。
「気持ち分かる」「いないと困る」
中京女子大後輩ら
伊調姉妹の引退発言に、母校・中京女子大(愛知県大府市)のレスリング部の後輩たちは複雑な思いを打ち明ける。
2年の井上佳子さんは「姉妹で金が目標だったから、2人でやめるという気持ちは分かる。年齢的に馨さんは続けられると思うが…」と希望を話した。
主将の3年、西牧未央さんは「2人がいなくなれば、部のレベルが落ちてしまう」と寂しそうだった。
(2008年8月19日 中日新聞朝刊31面より)