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中日新聞掲載の大学記事

2012.08.20

「ヒッグス粒子」の研究成果など解説 名大で講演会

 質量の起源となった「ヒッグス粒子」とみられる新粒子をテーマにした講演会が19日、名古屋市千種区の名古屋大で開かれ、研究者や市民ら200人が集まった。

 名大を含む国際研究チームは7月に新粒子の発見を発表。ヒッグス粒子である確率が非常に高いが、現在も欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)で確認の実験が進められている。

 講演会には、グループに参加する名古屋大タウ・レプトン物理研究センターの戸本誠准教授が登場。加速器と呼ばれる装置で陽子と陽子を衝突させてヒッグス粒子を生成させていることを説明した。

 さらに「検出装置には名大など日本の技術が大きく貢献している」と強調。「この会場に来ている子どもたちが将来、ヒッグス粒子などの素粒子研究を目指してくれたらうれしい」と話した。

 講演では、戸本准教授のほか、神戸大や九州大の研究者も講師を務め、質量やヒッグス粒子、素粒子などについて分かりやすく解説した。講演会は成果を広く知ってもらう目的で研究チームが開催した。 (中村禎一郎)

(2012年8月20日 中日新聞朝刊県内版より)
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