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中日新聞掲載の大学記事

2012.08.18

電気 分かりやすく学べます タブレット端末用子ども向けアプリ 中京大情報理工学部生ら開発

 中京大情報理工学部の学生らが、電気について分かりやすく学べるタブレット端末用アプリケーション(応用ソフト)を開発した。「節電が叫ばれる今、子どもたちに電気の大切さを楽しく実感してほしい」と教材としての活用に期待している。(川原田喜子)

 情報メディア工学科でITの社会活用を研究する遠藤守准教授(38)の研究室が、金城学院大国際情報学部、NTTドコモ東海支社と協力して開発した。

 遠藤研究室は5月に金環日食について学ぶアプリを開発し児童館などで講座を開いた。その後、児童館から「夏休みに向け、子ども向けアプリを作ってほしい」と依頼があり、2カ月ほどかけて完成させた。手回し発電機を回すと電球が光る玩具に無線通信システムを組み込み、タブレット端末と接続。端末の画面に電圧がグラフで表示される。画面の風車を指で触って回転させ、電池を充電するゲームも入っている。遠藤准教授は「目に見えない電気を、視覚的に楽しく実感してもらえる」と話す。

 今後は県内の児童館などで、アプリを使ったワークショップを開く。開発に向けて徹夜を繰り返したという中京大大学院の久原(くばら)政彦さん(31)は「玩具とタブレット端末をつなげて活用する例としても意義があると思う」と話した。

(2012年8月18日 中日新聞朝刊愛知総合版より)
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