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2012.07.18
母国エルサルバドルの少数言語 研究成果21日に報告 元市立大留学生マリアさん
エルサルバドル大使館秘書で市立大に留学経験のあるマリア・カステジャノスさん(27)=東京都=が21日午後5時から、中村区のJICA中部なごや地球ひろばで、母国エルサルバドルの少数言語・ナワト語の研究成果を報告する。
中米のエルサルバドルはスペイン語が公用語。ナワト語の話者は年々減少し、現在は先住民など200人程度だという。国では言語を守ろうと指導者の育成に力を入れている。
マリアさんは市立大在学中の2009年、研修先のイタリアで消滅の危機に直面するヨーロッパの言語の存在を知り、ナワト語に関心を持った。名古屋と母国を行き来しながら研究を進め、今年3月に成果をまとめた単行本「たちあがる言語・ナワト語−エルサルバドルにおける言語復興運動」を発行した。
報告会は市立大大学院人間文化研究科が企画し、マリアさんは言語の歴史や保護活動の現状を説明する。マリアさんは「アイヌ語など日本の少数言語の存在に思い至るきっかけになればうれしい」と話している。
報告会は無料で定員25人(先着順)。申し込みは、メール=global@hum-ncu.com=で。(高重乃輔)
(2012年7月18日 中日新聞朝刊市民版より)
中米のエルサルバドルはスペイン語が公用語。ナワト語の話者は年々減少し、現在は先住民など200人程度だという。国では言語を守ろうと指導者の育成に力を入れている。
マリアさんは市立大在学中の2009年、研修先のイタリアで消滅の危機に直面するヨーロッパの言語の存在を知り、ナワト語に関心を持った。名古屋と母国を行き来しながら研究を進め、今年3月に成果をまとめた単行本「たちあがる言語・ナワト語−エルサルバドルにおける言語復興運動」を発行した。
報告会は市立大大学院人間文化研究科が企画し、マリアさんは言語の歴史や保護活動の現状を説明する。マリアさんは「アイヌ語など日本の少数言語の存在に思い至るきっかけになればうれしい」と話している。
報告会は無料で定員25人(先着順)。申し込みは、メール=global@hum-ncu.com=で。(高重乃輔)
(2012年7月18日 中日新聞朝刊市民版より)