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2012.05.26
「研究の背中押してくれた」 藤原賞受賞 山本中部大教授が会見
■有機化合物の新触媒開発
医薬品や工業製品の製造に活用されている有機化合物合成の新触媒を開発し、科学財団の「藤原賞」を受賞した中部大(春日井市松本町)分子性触媒研究センター長の山本尚教授(68)が25日、同大で会見して「今後の研究を進める上で背中を押してもらった」と語った。
山本教授は京都大工学部卒で名古屋大教授、米シカゴ大教授、2009年中部大の客員教授などを経て11年7月に現職に就いており、会見ではこうした環境の変化を「研究を進める大きな力になっている。なんとかしなければ、とアドレナリンが出る」と評した。
「日本は触媒研究のトップを走っている」と話し、先駆者として高校や大学の先輩でノーベル化学賞受賞者でもある野依良治・名古屋大特別教授らの名を挙げ「しばらく触媒研究の黄金時代が続くのではないか」と語った。
「今後は非金属型の酸触媒をつくることや、マクロライド系の抗生物質を数時間内に一気につくり上げることに挑戦したい」と抱負も披露した。「中部大を日本の触媒研究の中心地になるように進めていきたい」と展望も述べた。 (磯部旭弘)
(2012年5月26日 中日新聞朝刊近郊総合版より)
医薬品や工業製品の製造に活用されている有機化合物合成の新触媒を開発し、科学財団の「藤原賞」を受賞した中部大(春日井市松本町)分子性触媒研究センター長の山本尚教授(68)が25日、同大で会見して「今後の研究を進める上で背中を押してもらった」と語った。
山本教授は京都大工学部卒で名古屋大教授、米シカゴ大教授、2009年中部大の客員教授などを経て11年7月に現職に就いており、会見ではこうした環境の変化を「研究を進める大きな力になっている。なんとかしなければ、とアドレナリンが出る」と評した。
「日本は触媒研究のトップを走っている」と話し、先駆者として高校や大学の先輩でノーベル化学賞受賞者でもある野依良治・名古屋大特別教授らの名を挙げ「しばらく触媒研究の黄金時代が続くのではないか」と語った。
「今後は非金属型の酸触媒をつくることや、マクロライド系の抗生物質を数時間内に一気につくり上げることに挑戦したい」と抱負も披露した。「中部大を日本の触媒研究の中心地になるように進めていきたい」と展望も述べた。 (磯部旭弘)
(2012年5月26日 中日新聞朝刊近郊総合版より)