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中日新聞掲載の大学記事

2012.04.07

社会的投資 復興に「有効」 日福大生ら、カンボジア訪問で学ぶ 

■資金提供し経営も指導 「仕組み、震災被災地でも役立つ」

 美浜町の日本福祉大国際福祉開発学部の学生と教職員らがカンボジアを訪ね、内戦から復興した様子を見て回った。日本人が現地の企業や団体に資金を提供して開発を援助する「社会的投資」の仕組みを学び、「東日本大震災の被災地でも役立つ方法」との報告をまとめた。(吉岡雅幸)

 1年生が受講する「国際フィールドワーク」の一環で、カンボジア訪問は4年目。学生15人と岡本真理子教授、中野恭志業務課長が2月、2週間の日程で首都プノンペンや世界遺産のアンコール遺跡群があるシェムリアップの近郊を巡った。

 プノンペンでは、東京の投資機関「ARUN(アルン)」の支援先を訪問。発展につれ貧富の差が広がる中、売春に関わっていた女性らの収入源として付け毛作りの機会を設けている企業や、現地の農家が手掛けた蜂蜜や農作物の流通、販売を支えている団体などを見学した。

 岡本教授は「支援する側がお金を出すだけでなく、経営も指導する社会的投資が発展に取り残された人たちを救っている。既に日本の被災地でも始まっているが、同じように効果があると思う」と話している。

■来月に成果報告会

 訪問の成果は報告書にまとめ、学部のホームページや学内での報告会でも紹介する。参加した高沢ほたるさん(19)は「現地の人たちが日本からの支援に感謝しているのが印象的。成果を積極的に伝え、多くの人に情報を共有してもらえたら」と意気込んでいる。

 報告会は5月17日午後1時25分から美浜キャンパスで。事前に申し込めば、学外の人も入場できる。(問)日本福祉大学事課=電0569(87)2322

(2012年4月7日 中日新聞朝刊知多版より)
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