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中日新聞掲載の大学記事

2012.01.27

中日新聞社・小出社長が新聞の将来像語る 名大で講演

 「デジタル時代を勝ち抜く」と題し、中日新聞社の小出宣昭社長が26日、名古屋大(名古屋市千種区)で講演した。業界や社内の裏話を織り交ぜながらデジタル文化への疑問や新聞の将来像を語り、大学院生や市民らが熱心に耳を傾けた。

 小出社長は「21世紀は情報が氾濫しているが、意味のある情報である『インテリジェンス』こそが重要」と新聞の意義を説明したうえで、「デジタルはプロセスを省略するから便利で速いが、人間はプロセスを大事にするアナログ的感性を持っている」と話し、「和魂洋才」ならぬ「アナ魂デジ才」を訴えた。

 新聞の部数減への対応を問われ、「新聞は地域社会を土俵にした媒体。ネットの影響というよりコミュニティーの崩壊が大きいのではないか」と指摘。「売れないことをネットのせいにしてはいけない。面白ければ売れる」と強調した。

(2012年1月27日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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