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中日新聞掲載の大学記事

2012.01.26

愛知大学野球 今秋リーグ再編で2部12校3部11校

■5部→3部制に 1部への道が近く リーグ全体の底上げに

 愛知大学野球連盟(新井野洋一理事長)が今秋から下部リーグを再編することが25日までに分かった。同連盟は全国で最多の29校が加盟する大所帯で、1部から最下部の5部リーグまであるが、これを1〜3部に再編し、1部は6校のままで、2部が12校、3部が11校となる。2、3部ともA、Bグループに分かれ、両グループの優勝校が代表決定戦(1試合)を行い、その勝者が上位リーグ最下位を相手にした入れ替え戦(2勝先勝方式)に臨むことになる。28日の同連盟理事会での承認を経て、発表される。

 現3部リーグ側にはメリットが大きく、1部昇格への道のりがショートカット(近道)になる。下部リーグ関係者によると、「現在はリーグ戦結果の新聞報道は2部までで、3部のチームはその存在を対外的に知ってもらう機会が少なかった。実現すれば、3部の6校は事実上の2部昇格となり、高校への選手勧誘もやりやすく、チーム強化ができる」という。一方、現2部リーグ側は1部昇格への挑戦権獲得(入れ替え戦出場の可能性)が6分の1から、12分の1になることから、1部昇格はこれまでより狭き門となる。

 A、Bの組分けは、今春リーグ戦の順位によって決め、たとえば2部の奇数順位チームと3部の偶数順位チームがA組に、2部の偶数順位チームと3部の奇数順位チームがB組に、それぞれ秋から組み込まれる仕組みが検討されている。

 また、秋の再編後の下部リーグでは選手の授業出席を優先するため、リーグ戦は土、日曜日だけの開催で、勝ち点制を撤廃して各カード2回戦制とし、順位は勝率で決めることになる。降雨中止などで未消化の試合は後日行う方向。ただし、1部リーグについては勝ち点制で、勝負が3回戦以降に持ち込まれれば月曜日など平日も開催される。

■竜 浅尾も山内も

 中日では昨年のセ・リーグMVPに輝いた浅尾(日本福祉大出)、山内(名城大出)のほか、東海学園大から今年入団の右腕・田島は愛知大学野球の2部リーグでプレーした選手。プロのスカウトの間では「愛知2部からは投手の逸材は出てくる」と評判で、下部リーグの再編で活性化すれば、好選手がさらに育つ環境となりそうだ。

■名大もチャンス

 現在は3部に所属の名大は、今回の再編で1部復帰への道が開くことになりそう。山口(2年・大垣北)、七原(1年・知立東)の両右腕は好投手で、経済学部の推薦入試を突破した大垣商の左腕エース・森川がこの春、入学する。昨春の東海大会で優勝し、昨夏の岐阜大会では決勝まで勝ち進んだ実績があることから、即戦力の期待が懸かる。愛知大学野球リーグ創設期の昭和20年代に1部で5連覇した名大が投手力を充実させ、チーム再建を目指す。

(2012年1月26日 中日スポーツ6面より)
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