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2011.11.10
平和運動体験つむぐ手記 青木みかさんら発刊 「戦争と犠牲、若い人も知って」
名古屋女子大名誉教授の青木みかさん(87)=名古屋市瑞穂区=らが太平洋戦争や平和運動の体験記をまとめた「平和をつむぐ−平和憲法を守る9人の手記」を風媒社から発刊した。
共同編集者の森英樹・名古屋大名誉教授をはじめ、「あいち女性九条の会」などで平和運動に取り組む計9人が手記を寄せた。シベリア抑留経験者が語る過酷な労働や生活の様子、名古屋での空襲体験のほか、俳優の天野鎮雄さん、山田昌さん夫婦の反戦活動も紹介している。
青木さんも平和運動の原点を記した。夫寿一郎さんは終戦間際の1945(昭和20)年6月、朝鮮沖で陸軍の輸送船に乗っていて、魚雷に遭い27歳で戦死。新婚9カ月で夫を失った後、広島の高校に在学していた弟も原爆で被爆し、後遺症に苦しんだ。
自身の体験を踏まえ「戦中派はもう戦争はこりごりという思いが強い」と話す。体験を語り継ぐことで「平和は天から降ってきたものではない。どんな犠牲で勝ち取ったかを若い人に認識してもらいたい」と訴える。
46判で280ページ。1部1575円。(問)風媒社=電052(331)0008
(栗田晃)
(2011年11月10日 中日新聞朝刊愛知総合版より)
共同編集者の森英樹・名古屋大名誉教授をはじめ、「あいち女性九条の会」などで平和運動に取り組む計9人が手記を寄せた。シベリア抑留経験者が語る過酷な労働や生活の様子、名古屋での空襲体験のほか、俳優の天野鎮雄さん、山田昌さん夫婦の反戦活動も紹介している。
青木さんも平和運動の原点を記した。夫寿一郎さんは終戦間際の1945(昭和20)年6月、朝鮮沖で陸軍の輸送船に乗っていて、魚雷に遭い27歳で戦死。新婚9カ月で夫を失った後、広島の高校に在学していた弟も原爆で被爆し、後遺症に苦しんだ。
自身の体験を踏まえ「戦中派はもう戦争はこりごりという思いが強い」と話す。体験を語り継ぐことで「平和は天から降ってきたものではない。どんな犠牲で勝ち取ったかを若い人に認識してもらいたい」と訴える。
46判で280ページ。1部1575円。(問)風媒社=電052(331)0008
(栗田晃)
(2011年11月10日 中日新聞朝刊愛知総合版より)