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2011.11.11
ハンド日本リーグ男子 あす開幕 王座奪還狙う大同特殊鋼 攻撃に“秘密兵器”
■新加入・加藤 消防士辞退、実業団に
無名選手が足りなかったピースになる−。ハンドボールの日本リーグ男子が12日、開幕する。昨季3位と連覇が「5」で途切れた大同特殊鋼は、手薄だったポストに愛大4年の加藤嵩士(22)を加えた。戦力を充実させ、レギュラーシーズンの1位通過とプレーオフの完全優勝を狙う。
王座奪還を掲げたチームだが、ゴールに一番近い場所で体を張ってシュートするなど攻撃の柱となるポストが欠けていた。主力選手がケガし、補強は急務。白羽の矢が立ったのが、加藤だった。
187センチ、92キロとがっしりした体格。肩幅が広いため、数字以上に大きく見える。相手の激しい防御にも当たり負けしない体が魅力だ。強豪とはいえない愛大にいながら、日本ハンドボール協会の年代別強化選手の指定も受けた。「こぼれ球に瞬時に飛びつくなどプレーは基本に忠実。有名大学でも活躍できた」と清水博之監督。
当初、加藤は公務員志望で、地元の愛知県東海市の消防士の内定が出ていた。しかし、9月に大同特殊鋼から誘いを受け、1カ月間悩んだ末に「こんなチャンスはない」と実業団入りを決めた。
大学卒業後の来春に加わる予定が、愛大が全国大学選手権への出場がなくなり、10月から合流。清水監督は「思った以上で戦力が上がった」と期待する。
開幕戦は昨季4位だったトヨタ紡織九州と対戦。加藤は「思い切りプレーして、勝利に貢献したい」。“秘密兵器”の活躍で頂点を奪い返す。(杉山直之)
(2011年11月11日 中日新聞夕刊7面より)
無名選手が足りなかったピースになる−。ハンドボールの日本リーグ男子が12日、開幕する。昨季3位と連覇が「5」で途切れた大同特殊鋼は、手薄だったポストに愛大4年の加藤嵩士(22)を加えた。戦力を充実させ、レギュラーシーズンの1位通過とプレーオフの完全優勝を狙う。
王座奪還を掲げたチームだが、ゴールに一番近い場所で体を張ってシュートするなど攻撃の柱となるポストが欠けていた。主力選手がケガし、補強は急務。白羽の矢が立ったのが、加藤だった。
187センチ、92キロとがっしりした体格。肩幅が広いため、数字以上に大きく見える。相手の激しい防御にも当たり負けしない体が魅力だ。強豪とはいえない愛大にいながら、日本ハンドボール協会の年代別強化選手の指定も受けた。「こぼれ球に瞬時に飛びつくなどプレーは基本に忠実。有名大学でも活躍できた」と清水博之監督。
当初、加藤は公務員志望で、地元の愛知県東海市の消防士の内定が出ていた。しかし、9月に大同特殊鋼から誘いを受け、1カ月間悩んだ末に「こんなチャンスはない」と実業団入りを決めた。
大学卒業後の来春に加わる予定が、愛大が全国大学選手権への出場がなくなり、10月から合流。清水監督は「思った以上で戦力が上がった」と期待する。
開幕戦は昨季4位だったトヨタ紡織九州と対戦。加藤は「思い切りプレーして、勝利に貢献したい」。“秘密兵器”の活躍で頂点を奪い返す。(杉山直之)
(2011年11月11日 中日新聞夕刊7面より)