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2011.10.29
人生の先輩と一緒に授業 高田短大が地域連携で特別講座
■学生と対話 年配者に生きがい
鈴鹿市江島本町の白子(しろこ)公民館に通う年配の人たちが28日、津市一身田豊野の高田短期大に招かれ、人間介護福祉学科の1年生と一緒に特別講座を受けた。介護福祉士などを目指す学生はお年寄りの生の声を聞くことができ、年配の人たちも新たな体験ができる。同短大は新年度から、こうした講座を設け、地域との連携を強化したい考えだ。
白子公民館に通う63歳から87歳までの24人が訪れ、学生25人と童謡「ふるさと」や「赤とんぼ」を手をつないで元気よく歌ったり、2人1組で向かい合って手遊びを楽しんだりした。年配者が「介護では話を聞いてあげるのが大事。なんべんでも聞いてあげるのが長寿につながる」と助言すると、何度もうなずく生徒の姿が見られた。「いつか私たちも認知症になるかもしれない。だが、羞恥(しゅうち)心は死ぬまであるので、介護時の心遣いを忘れないで」と年配者が将来への要望や不安も伝えた。
参加した近藤明莉(あかり)さん(18)は「お年寄りの話を聞いて、それに応えなきゃと思った」。出口佳於里(かおり)さん(19)は「もっと相手の気持ちを考えて接するようにしたい」と話した。
同科の千草篤麿学科長は「学生との対話でお年寄りには生きがいを感じてもらえる。学生は生の声を聞いて教員の授業よりも勉強になる」と期待する。「白子公民館を手始めに、新年度から公民館を窓口にした同様の講座を開きたい」と話している。
(高木梨恵)
(2011年10月29日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)
鈴鹿市江島本町の白子(しろこ)公民館に通う年配の人たちが28日、津市一身田豊野の高田短期大に招かれ、人間介護福祉学科の1年生と一緒に特別講座を受けた。介護福祉士などを目指す学生はお年寄りの生の声を聞くことができ、年配の人たちも新たな体験ができる。同短大は新年度から、こうした講座を設け、地域との連携を強化したい考えだ。
白子公民館に通う63歳から87歳までの24人が訪れ、学生25人と童謡「ふるさと」や「赤とんぼ」を手をつないで元気よく歌ったり、2人1組で向かい合って手遊びを楽しんだりした。年配者が「介護では話を聞いてあげるのが大事。なんべんでも聞いてあげるのが長寿につながる」と助言すると、何度もうなずく生徒の姿が見られた。「いつか私たちも認知症になるかもしれない。だが、羞恥(しゅうち)心は死ぬまであるので、介護時の心遣いを忘れないで」と年配者が将来への要望や不安も伝えた。
参加した近藤明莉(あかり)さん(18)は「お年寄りの話を聞いて、それに応えなきゃと思った」。出口佳於里(かおり)さん(19)は「もっと相手の気持ちを考えて接するようにしたい」と話した。
同科の千草篤麿学科長は「学生との対話でお年寄りには生きがいを感じてもらえる。学生は生の声を聞いて教員の授業よりも勉強になる」と期待する。「白子公民館を手始めに、新年度から公民館を窓口にした同様の講座を開きたい」と話している。
(高木梨恵)
(2011年10月29日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)
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