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中日新聞掲載の大学記事

2011.11.01

大学野球中部王座決定戦 愛工大・愛院大 きょう決勝

■ほとんどが初体験 延長13回タイブレーク制す

 1日の決定戦は愛院大(愛知1位)−愛工大(愛知2位)の愛知勢対決となった。準決勝で、愛工大はタイブレーク方式の延長13回、森下宗中堅手(3年・掛川工)がサヨナラ打を放ち、金沢学院大(北陸1位)に4−3で競り勝った。愛院大は三重中京大(東海地区2位)を2−0で下した。

■森下気迫のサヨナラ打 行くぞ“兄弟”で神宮大会

 3−3のまま、もつれた延長13回。この回から採用された1死満塁で始まるタイブレークを愛工大が制した。金沢学院大の表の攻撃を併殺で無失点でしのぐと、裏の攻撃で先頭の1番・森下の右前打でサヨナラ勝ち。打球が一、二塁間を抜けた瞬間にナインは飛び出して、森下の元に駆け寄った。「うれしいけど、打球が詰まったので…」と喜びきれない森下だったが、ナインはお構いなしだ。

 奥田好弘監督(47)を含め、ほとんどの選手が初体験のタイブレーク。練習では1死満塁を想定したシート打撃をこなしてきたが、ほとんど効果はなし。投打とも最後は気持ちで競り勝った。

 相手の3番・秋山をスライダーで併殺に仕留めた愛工大の左腕・後藤は「低めを意識させてゴロを打たせる狙いだった。注文どおり」とニンマリ。「無失点でしのいだので楽になった」という森下は直球に食らい付き、「三振だけは避けて、転がそうと思った。気迫です」と胸を張った。9回まで3点リードしていただけに、まさかの延長、タイブレークだったが、奥田監督も「選手は戸惑ったと思うけど、よく勝った」と興奮気味に話した。

 愛工大の母体である学校法人名古屋電気学園は来年11月に創立100周年を迎える。同学園の愛工大名電高は秋季東海大会を制して、明治神宮大会高校の部への出場を決めた。「愛工大も神宮に行ってやろうという気持ち。一緒に出たい」と愛工大名電高出の後藤。1日の決定戦には“兄弟”そろっての出場が懸かる。 (麻生和男)

■3継投で完封

 4年連続の明治神宮大会出場を目指す愛院大は3投手のリレーで三重中京大を完封した。愛知大学リーグ戦の終盤に体調を崩したエース・浦野を抑え役で起用し、伊藤総監督は「思い描いていた展開になった」と満足げ。浦野は「準備はできていた。体調は問題ない。ここまで来たら勝つだけ」と決定戦に向けて気合を込めた。

▽準決勝
三重中京大(東海地区2位) 000000000―0
愛院大(愛知1位)     00010010x―2

金沢学院大(北陸1位) 0000000030000―3
愛工大(愛知2位)   0000010200001x―4
(延長13回タイブレークによる)

(2011年11月1日 中日スポーツ11面より)
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