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中日新聞掲載の大学記事

2011.10.15

「もったいない」食材でランチ 被災者支援 学生カフェ

■名古屋で期間限定再開 返品された野菜など調理

 東日本大震災の被災者支援のため、まだ食べられるのに廃棄される食材を使ってランチを提供する学生チャリティーカフェ「リフードア」が14日、名古屋市中区大須で再開した。11月11日までの期間限定で、料理を楽しみながら、食料廃棄や被災地の問題を考えてもらう。(境田未緒)

 カフェは、震災後間もなくの3月30日から1カ月間、県内や岐阜、千葉県などの大学生30人ほどが市内で開設。今回は大須のカフェ「和(なご)やかふぇ こころひとつ」に場所を移し、火、水、金、土曜の正午〜午後2時半に営業する。

 食品会社や市場の卸売業者などの協力を得て、返品された野菜や賞味期限間近の食品などを集めて調理し、ビュッフェ形式で提供。客は、料理に見合うと思う額を被災地支援のために寄せる。有料ドリンクの利益を光熱費や家賃に充てる。

 前回は929人が来店。98万円余の善意が寄せられた。これらは被災地で活動する団体と協力し、仮設住宅に暮らす人への食材支援などに使用。被災地でボランティアに取り組んだリフードア代表の森雄翼(ゆうすけ)さん(22)=京都大3年=は「物資は足りてきており、今回の募金は長期的な支援に充てたい」と話す。

 当初から活動に参加し、今回は店探しなどに奔走した南山大4年の浜島有也さん(22)は「活動を通して多くの人に出会い、ボランティアも責任の大切さを知った。カフェを通して、また新しい活動が生まれたら」と話している。

 (問)森さん=電070(5448)1341

(2011年10月15日 中日新聞朝刊県内版より)
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