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中日新聞掲載の大学記事

2008.06.30

女子レスリング 漫画で応援 中京女大出身3人が主役

 北京五輪で金メダルを目指すレスリング女子の吉田沙保里、伊調千春、伊調馨(かおり)の3選手ら中京女子大出身や現役の選手を描くレスリング漫画「ちゅうじょ」が完成した。企画制作した映像制作会社インディ・アソシエイツ(名古屋市)は、五輪前にレスリングを盛り上げ金メダルへの追い風にしたいという。

 副題は「世界最強の『虎の穴』中京女子大レスリング部物語」。週刊コミック誌などで活躍する石川県小松市出身、中●人(まさと)さんの作画で、A5判224ページ(1100円、実業之日本社)。

 漫画は、愛知県大府市にある中京女子大でふだん練習している3選手らの北京五輪壮行会が開かれる7月8日に、名古屋市内のホテルで出席者に配られる。11日には東京、名古屋、大阪の主要書店で発売される予定。

 漫画化の発端は、インディの社長が同大の道場を訪れ、ストイックな練習に感銘したことという。部外の対戦相手などは仮名だが、内容はドキュメント。7話構成で、第1話は今年1月のワールドカップで連勝記録が119で止まった吉田選手の敗戦から始まる。

 伊調姉妹は第6話に登場。アテネ五輪で馨選手は金だったが、姉の千春選手は銀に終わり、実現できなかった「姉妹で金メダル」の夢を追う。「漫画になることで、子どもたちにも五輪にこういう選手が出ると知ってもらえる。応援してくれる人が増えればうれしい」と千春選手は話す。

 最終話の話題は再起する吉田選手に戻る。ラストシーンは北京のマットに上がる同選手の後ろ姿。「続きは現実の世界で」と制作担当者。吉田選手自身が描きたい結末とは−。「暴れまくって金メダル。アテネに続いて栄和人監督を肩ぐるまとかして連覇の喜びを分かち合いたい」

※●は「示」の右に「羊」

(2008年6月30日 中日新聞朝刊25面より)
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