春日井市内の子育て支援団体や市など関係機関の代表者らが意見交換する「子育て支援団体等ネットワーク会議」の初会合が２８日、市役所であった。

　市子ども政策課が主催した。子育て中の父母らが中心のグループや、シニア世代を交え、ＮＰＯ法人や地区社会福祉協議会など３１団体の６９人が集まった。

　読み聞かせなど参加団体の活動紹介では、発表者の母親が、孤独な子育て環境を打破して支援団体を立ち上げた経緯をしみじみと語る場面もあった。意見交換では「運営には保育士経験者の力が欠かせない。人材バンクをつくってほしい」など市側への注文が出た。

　「地域における子育て支援」と題して基調講演した椙山女学園大人間関係学部の中西由里教授は、学童保育の発足にかかわった経験を踏まえ「『○○ちゃんのママ』ではなく、自分たち自身の名前が呼び合える関係を築いてほしい」とアドバイスした。（谷知佳）

（2011年9月29日　中日新聞朝刊なごや東版より）