名古屋大や岐阜大、三重大など東海地方の５つの国立大と国立長寿医療研究センター（大府市）による高齢者医療や介護支援技術の研究成果発表会が２８日正午から、大府市役所で開かれる。健康長寿に関する一大拠点づくりに取り組む市に、岐阜大人間医工学研究開発センターの野方文雄センター長が合同発表会を提案。共同では初開催となる。

　リハビリ訓練を支援するロボットや高齢ドライバーの安全運転を訓練するシステムの研究などを紹介。国が積極的に指導し、研究成果を製品化につなげている韓国の制度の講演もある。

　大学の持つ研究成果と企業ニーズを適合させるため、市は企業関係者の参加を募っている。担当者は「自動車関連産業の次の柱を模索する中小の製造業の関係者にも、積極的に見識を広めてほしい」と話す。無料。（問）市商工労政課＝電０５６２（４５）６２２７　（出口有紀）

（2011年9月22日　中日新聞朝刊愛知総合版より）