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中日新聞掲載の大学記事

2011.09.22

恵まれた体のハードラー 五輪向けラストスパート 中京大 安部孝駿

 189センチ、80キロの恵まれた体格で、ウエーブのかかった髪をなびかせながら豪快にハードルを越えていく。8月に韓国・大邱で行われた陸上の世界選手権男子400メートル障害代表になった安部孝駿(19)=中京大=は、その名の通り“駿馬(しゅんめ)”のような走りが持ち味。残念ながら世界陸上では予選落ちとなったが、世界規格の体格を持つ日本期待のハードラーだ。

 岡山・玉野光南高時代に全国高校総体を制した。2010年春に中京大に進学し、同年7月の世界ジュニア選手権で銀メダルに輝いた成長株。7月のアジア選手権では9日の決勝で、10台のハードルのうち、8、9台目を倒しながら49秒64で優勝し、代表の座をつかんだ。

■大レース勝負強い

 小学校6年生から陸上を始め「日本人が世界で一番通用する」と言われる400メートル障害を選んだ。世界選手権の同種目で2つの銅メダルを獲得している為末大(a−meme)より19センチも背が高い。指導する青戸慎司コーチは「身長は世界標準。大レースで勝負強い」と期待を寄せる。

 力強い走りに似ず、普段の語り口はもの静かだ。食事のバランスに気を配り、油の多い料理は避ける。サバのみそ煮が好物で、肉よりも魚をよく食べ、体脂肪率は6%台。「追い込んで練習して、大会が終わった後に飲む」というコーラが至福の味だ。

 見据えるのは2012年ロンドン五輪。高みを目指し、大きなストライドで一気に階段を駆け上がるか。

(2011年9月22日 中日スポーツ10面より)
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