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2011.09.14
都会の緑守ろう 日福大で講演会 生物多様性を解説
さまざまな生物との共存に配慮した都市緑地のあり方を考える講演会が13日、半田市東生見町の日本福祉大半田キャンパスであった。
昨年名古屋であった生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を機に、知多半島では今年1月、5市5町と企業、大学、市民団体による生き物共存を進める母体「知多半島生態系ネットワーク協議会」が始動。講演会は、生態系に欠かせない緑地整備を考えようと、協議会の窓口である日本福祉大と協議会が共同で企画。日本生態学会会長でもある東北大の中静(なかしずか)透教授が「都市の緑と生物多様性」をテーマに講演した。
中静教授は、森林など生態系には▽食料や燃料といった「供給」▽洪水発生の制御や気温の調節などの「調整」▽憩いや癒やしといった「文化」−の基本的な機能があると指摘。都会の緑にもこれらの機能があることや、里山のナラ枯れの事例などを基に多様な生物の存在が重要であることを解説した。協議会メンバーや自然に関心のある市民ら80人ほどが耳を傾けた。
講演会に先だって、協議会メンバーは知多市の出光興産など企業の緑地の現状も見て回り、知識を深めた。
(2011年9月14日 中日新聞朝刊知多版より)
昨年名古屋であった生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を機に、知多半島では今年1月、5市5町と企業、大学、市民団体による生き物共存を進める母体「知多半島生態系ネットワーク協議会」が始動。講演会は、生態系に欠かせない緑地整備を考えようと、協議会の窓口である日本福祉大と協議会が共同で企画。日本生態学会会長でもある東北大の中静(なかしずか)透教授が「都市の緑と生物多様性」をテーマに講演した。
中静教授は、森林など生態系には▽食料や燃料といった「供給」▽洪水発生の制御や気温の調節などの「調整」▽憩いや癒やしといった「文化」−の基本的な機能があると指摘。都会の緑にもこれらの機能があることや、里山のナラ枯れの事例などを基に多様な生物の存在が重要であることを解説した。協議会メンバーや自然に関心のある市民ら80人ほどが耳を傾けた。
講演会に先だって、協議会メンバーは知多市の出光興産など企業の緑地の現状も見て回り、知識を深めた。
(2011年9月14日 中日新聞朝刊知多版より)