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中日新聞掲載の大学記事

2011.09.08

愛知大学野球 浦野2安打完封 愛院大勝ち点1 4連覇へGO

■1回戦敗戦投手の汚名返上

 愛院大が中部大に2−0で競り勝ち、対戦成績を2勝1敗として勝ち点を獲得した。愛院大の先発・浦野博司投手(4年・浜松工)は2安打完封の力投で、敗れた1回戦の雪辱も果たした。

■“ベテラン”の意地

 まさに汚名返上だ。1回戦で敗戦投手となった浦野が圧巻の投球を披露した。6回終了まで1人の走者も許さない完全投球。7回に中部大の先頭打者の1番・松岡に内野安打を許して記録達成は逃したが、2安打11奪三振、無四球の完封で勝ち点を奪取した。

 「完全試合は意識しなかった。相手は投手も良いし、打撃も良いので、気は抜けないと思って投げた」と浦野。試合後に振り返る様子は淡々としたもの。試合終了の瞬間も笑顔すら見せなかったのは、1回戦の悔しさがあったからだろう。

 5日の1回戦は味方のミスも絡んで序盤で4失点。春季リーグで掲げた全勝優勝の目標を最後に逃し、「今度こそ」と意気込んだ秋季リーグの開幕戦でいきなりつまずいた。

 「チームに勢いをつけたかったのに負けてしまった。エースとして責任を重く感じた」。だが、反省を生かす修正力はエースならでは。「力みがあった」という初戦から「きょうは三者凡退で終わらせることを心掛けた」とリズムを重視。強いリベンジの思いもボールに乗って、序盤から球が走った。

 「1回戦とは人が変わったようだった。迫力が違った。“ベテラン”なので切り替えがうまくいったと思う」。昨春から主戦として経験豊富な浦野の力投を、伊藤孝真総監督(53)は絶賛した。

 苦戦はしても、着実に勝ち点をつかむあたりは、4季連続優勝を目指す愛院大らしい。浦野は「最低限の仕事はできた。これで乗っていけたらいい」とペースアップを誓った。 (麻生和男)

▽3回戦(愛院大2勝1敗)
愛院大 000010010―2
中部大 000000000―0

(2011年9月8日 中日スポーツ9面より)
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