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中日新聞掲載の大学記事

2011.06.18

現地支援経験伝える 震災ボランティア 名学院大生がチーム設立

■「次の代に引き継ぐ」 意義や心構え 学生、中高生に授業

 東日本大震災の被災地でボランティア活動を経験した名古屋学院大(熱田区)の学生が、継続的に現地の復興を支援するためのチーム「あすなろ」を設立した。被災地で活動予定の人や中高生のために、現地支援の意義や方法を伝える授業を開く予定だ。(小西数紀)

 代表を務める経済学部3年道山貴和子さん(20)ら、現地でボランティアに参加した学生らが十数人が中心となって「現地で感じたことを共有する場がほしい」と旗揚げした。

 ボランティアから帰ってきたメンバーの体験や考えをもとに、被災地に行く予定の学生に事前の心構えを伝える学習会を開く。支援に関心のある学生や、簡単には現地に行けない中高生のために、復興支援ボランティアの役割を説明する出張授業も企画する。

 現在は週に1度ミーティングを開き、授業内容をどうするか検討している。

 道山さんは4月上旬の5日間、宮城県七ケ浜町でボランティア活動をした。被災した家の泥をかき出し、家具を整理。お年寄りの話し相手にもなった。

 被災地に向かったのは、3月末までニュージーランド・クライストチャーチに留学して2月の大地震に遭遇したのに、何もできなかった後悔があったからだ。

 道山さんは「現地に行きたいがどうすれば良いのか分からない学生は多いはず。そういった人たちをつなぐ役割をしたい。復興は2、3年では終わらない。こうした場をつくれば次の代にも活動を引き継げる」と話している。

(2011年6月18日 中日新聞朝刊市民版より)
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