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中日新聞掲載の大学記事

2011.06.01

岐阜女子大生14人 鶏ちゃん弁当開発

■4日から受注販売 彩りも鮮やか 飛騨・奥美濃 現地取材が隠し味

 岐阜女子大(岐阜市太郎丸)の学生が、飛騨・奥美濃地方の郷土料理「鶏(けい)ちゃん」の普及を図る下呂市のグループから依頼を受け、鶏ちゃんをメーンにした弁当「コッコものがたり」を開発した。現地に足を運び、料理の歴史を取材して考案した本格派。4日から受注販売する。(寺本康弘)

 鶏ちゃんは、みそやしょうゆで鶏肉を味付けし、野菜などと炒めた料理。昨年6月、下呂市内の養鶏業者や飲食店、宿泊施設の関係者でつくる「鶏ちゃんで笑え倶楽部(くらぶ)」が料理PRのため、同大に弁当開発を依頼した。

 健康栄養学科の舘和彦教授のゼミ生14人(当時)が担当することになり、取材のため下呂市へ。鶏ちゃんを提供する飲食店を訪ねて料理の特徴や調理方法を学び、歴史も勉強してアイデアを膨らませた。

 できた弁当は、ご飯をニワトリとひよこの形に盛り付け、彩りを鮮やかにするため、しょうゆ味、塩味、チリソース味の鶏ちゃんを並べた楽しい内容。料理や栄養価を紹介する包み紙も作った。

 担当した学生たちは今春、卒業しており、舘教授は「学生の提案がそのまま実現してうれしい」と歓迎している。倶楽部の長尾伴文代表(56)は「学生さんが一生懸命、作ってくれた。みんなの思いが詰まった弁当をたくさんの人に味わってほしい」と話す。

 弁当は1個1000円で、Jフーズ菜の里(岐阜市金華町)が受注販売する。問い合わせは、同店=電058(231)2070=へ。

(2011年6月1日 中日新聞朝刊岐阜近郊版16面より)
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