兵庫県で７月にある世界なぎなた選手権日本代表男子チームのメンバーに、中部大工学部応用化学科２年の佐橋五月さん（１９）＝名古屋市中川区＝が選ばれた。「世界の模範になるよう日本人として恥ずかしくない試合を」と意欲を燃やしている。

　小学３年から練習を始め、県武道館などで大人に交じって鍛えてきた。昨夏の学生選手権大会で４位に入って１２月の世界選手権予選会出場を果たし、１０人の総当たり戦で４勝６敗となって、日本チーム７人の一角の補欠枠（３）に入った。

　小手打ちが得意で「試合開始早々、相手の不意をついて一本取るのがたまらない」と話す。現在は月１回の強化合宿で技に磨きを掛けている。

　日本を筆頭に、欧米諸国など計１３カ国が参加する選手権では、団体、個人のほかに補欠中心の親善試合も予定され、活躍への期待は大きい。佐橋さんは「形の美しさや打突の力強さを極めるためには基礎の積み重ねが重要。それが勝ちにつながる」と練習に打ち込んでいる。（谷知佳）

（2011年4月5日　中日新聞朝刊近郊版より）