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中日新聞掲載の大学記事

2011.04.05

愛知大学野球 愛大・永田 「大学に入ってベストピッチ」 完璧な完封

 愛大が中部大に3−0で勝ち、勝ち点を獲得した。先発の永田圭佑投手(4年・掛川東)が中部大打線に2安打しか許さず、完封した。

■2安打無四球

 会心の投球に永田の顔が思わずほころんだ。「大学に入ってベストピッチングです」。低めに制球された球は、中部大打線にまともな当たりをほとんどさせず。アウトのうち実に18個を内野ゴロで奪い、被安打2の無四球。勝ち点が懸かる3回戦での完璧な投球に「このピッチングはでかい」とエースの責任を果たし、胸を張った。

■初戦のリベンジ

 先発した1回戦では、序盤に打ち込まれ5失点。最終的にチームが大逆転勝ちしたが、苦戦の原因をつくった。「カウントを取りに行く変化球を狙われていたので、きょうはストレートに変えた。相手も戸惑ったと思う」。見事なリベンジに、してやったりの表情を浮かべた。

 仲間への信頼が好投を引き寄せた。1回戦の総力戦での大逆転勝ちに「自分の4年間でベストゲーム」と感動した。それまでは「俺がエース、俺がヒーロー」という思いが強かったが「自分の考えが甘かった。助けてくれるみんなを信じて楽しむ」ことを心掛け、バックも応えた。

 4年で初めてレギュラーをつかんだ片岡が、1回戦で活躍したことにも心を熱くした。「みんな最終学年になって変わった。神宮(全日本選手権)に行きたいという思いが出て、チームが変わった」とリーグ制覇の手応えを実感。そのけん引役は、もちろん“真のエース”に脱皮した永田が担う。 (田中一正)

■立て直しを誓う 中部大

 手も足も出ない敗戦に、中部大の善久監督は「永田君が良すぎた」と相手投手を褒めた。外角の球をセンター返しするように指示したが「永田君本来の投球をされると、できない」と嘆いた。1回戦で9回2死から大逆転負けを喫したことが、勝ち点を落とすことにつながり「あれを逃げ切れないようでは」と、チームの立て直しを誓った。

▽3回戦(愛大2勝1敗)
愛大  000100200―3
中部大 000000000―0

(2011年4月5日 中日スポーツ8面より)

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