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2011.04.02
愛知大学野球 春季リーグきょう開幕
■譲れない春
愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)は2日、名古屋市の瑞穂球場で行われる開会式に引き続き、8週にわたる熱戦がスタートする。冬場を乗り越えた選手が、どれだけ成長した姿を見せてくれるのか。1年生をはじめフレッシュな戦力の台頭はあるのか。興味は尽きない。
1部の6校は力が拮抗(きっこう)。最終週最終日まで優勝決定がずれ込んだ昨秋と同様の大混戦が予想される。どう勝ち抜くのか。6校の主将に優勝への意気込みを語ってもらった。
■3連覇へ万全 愛院大(1) 古屋慎太郎主将
選手層の厚さが強みです。投手陣はエース浦野(4年)が好調。中根、武石(ともに4年)、永岡(3年)らが2番手争いをしています。野手もオープン戦で不調になると、すぐにオーダーから外されてしまいました。
昨秋は点が取れなかったことを反省。セーフティーバントなどを織り交ぜるようになり、チームカラーが変わりました。長打もあるし、小技もできるので得点力はアップしました。捕手の古川(2年)は打力がある上、強肩の新戦力です。
3季連続優勝を目指すのは当然ですが、普段から「全国で勝てるチーム」を意識して練習に取り組んでいます。
■秋の借り返す 名商大(2) 中村憲治主将
あと1勝ができずに優勝を逃した昨秋の悔しさは、全員がまだ忘れていません。「借りを返す」の思いで練習に励んできました。
好機であと1本が出なかったと反省。相手のすきを突く走塁などを徹底します。少ない安打でも得点し、投手陣の負担を軽くするのが狙いです。槙本(2年)島野(3年)が成長し、1番から左、右のジグザグ打線になりました。投手陣は上野(4年)がエースの自覚を持ち、引っ張っています。左肩痛が癒えた新美(3年)が続きます。
昨秋の経験をプラスに転じなければ意味がありません。今度は中村監督を絶対に男にします。
■守りでリズム 名城大(3) 芳川浩嗣主将
守りからリズムをつくるという意識で練習してきました。昨秋はチーム打率2割5分9厘でリーグ1位でしたが、そんなに打った感覚はありません。「ここ一番」で打てなかったからでしょう。
投手陣は左の下平、右の角屋(いずれも3年)が軸になりますが、他の投手も好調。打線も昨秋の首位打者牧内(2年)、ベストナインの自分と黒沢(2年)を中心によく振れています。オープン戦はオーダーが固定されませんでしたが、それだけ選手層が厚くなったと実感しています。
昨秋は3位でしたが、勝てる試合を落としています。ミスをなくして勝ちにつなげていきます。
■「打」中心へ変貌 中部大(4) 佐藤圭主将
どこからでも得点できる打線に仕上がってきました。昨秋はチームの打率、得点がいずれもリーグ下位で苦しみましたが、「打のチーム」に変貌です。投手陣が2、3点に抑えてくれたら、勝てる自信があります。
冬場に下半身を強化し、全員の振りが速くなりました。内野は桐山、清水、松岡(いずれも3年)とリーグ戦の経験はあまりありませんが、オープン戦で攻守に不安を感じさせませんでした。投手陣は尾越(4年)、木村(2年)の両左腕が軸になります。
昨秋は4位でしたが、他のチームと力の差はほとんどないと思います。スタートを大事にして勢いをつけたいですね。
■「次の塁を」徹底 愛大(5) 上野拓昭主将
昨秋はチーム打率、防御率は悪くないのに5位に終わってしまいました。好機であと1本が出ずに、残塁が増えてしまいました。キャンプ、オープン戦ではバント、ヒットエンドランの練習を徹底。さらに走塁では「次の塁を狙う」の意識づけを図ってきました。
投手陣は永田、明神(いずれも4年)が中心。出遅れている伊佐地(3年)もリーグ戦の途中で戻ってきます。打線はリーグ戦経験者が多く、中でも大久保(3年)が好調で引っ張っています。
他チームとの力の差は感じていません。目の前の試合に全力を傾けるだけですが特に1、2週目は大事になります。
■一体感高まる 愛工大(6) 山下諒主将
昨年まで打線を引っ張ってくださった先輩が抜けましたが、逆に「みんなで束になってやろう」の一体感があります。
昨秋は好スタートを切りながら中盤で失速し、最下位となってしまいました。勝てなくなり、好機で「俺が決める」と力んだのも一因だと思います。もう一度、個々がきちんと状況を判断してプレーすれば、必ず勝てると信じています。
打線は朝長(3年)が成長し、渡辺(1年)も戦力となってくれそうです。投手陣は後藤(3年)が出遅れましたが、右の野元、左の佐藤(いずれも4年)が軸。「神宮に行こう」と声を掛け合いながら備えてきました。
※大学名の右の数字は昨秋の順位。
■2〜5部の大学
【2部】中京大、東海学園大、日本福祉大、愛知産業大、同朋大、名古屋学院大
【3部】愛知東邦大、名古屋産業大、星城大、名古屋経済大、至学館大、南山大
【4部】愛知学泉大、名古屋大、愛知教育大、名古屋市立大、名古屋工業大、愛知淑徳大
【5部】名古屋外国語大、豊橋技術科学大、愛知みずほ大、大同大、人間環境大
(2011年4月2日 中日新聞朝刊27面より)
愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)は2日、名古屋市の瑞穂球場で行われる開会式に引き続き、8週にわたる熱戦がスタートする。冬場を乗り越えた選手が、どれだけ成長した姿を見せてくれるのか。1年生をはじめフレッシュな戦力の台頭はあるのか。興味は尽きない。
1部の6校は力が拮抗(きっこう)。最終週最終日まで優勝決定がずれ込んだ昨秋と同様の大混戦が予想される。どう勝ち抜くのか。6校の主将に優勝への意気込みを語ってもらった。
■3連覇へ万全 愛院大(1) 古屋慎太郎主将
選手層の厚さが強みです。投手陣はエース浦野(4年)が好調。中根、武石(ともに4年)、永岡(3年)らが2番手争いをしています。野手もオープン戦で不調になると、すぐにオーダーから外されてしまいました。
昨秋は点が取れなかったことを反省。セーフティーバントなどを織り交ぜるようになり、チームカラーが変わりました。長打もあるし、小技もできるので得点力はアップしました。捕手の古川(2年)は打力がある上、強肩の新戦力です。
3季連続優勝を目指すのは当然ですが、普段から「全国で勝てるチーム」を意識して練習に取り組んでいます。
■秋の借り返す 名商大(2) 中村憲治主将
あと1勝ができずに優勝を逃した昨秋の悔しさは、全員がまだ忘れていません。「借りを返す」の思いで練習に励んできました。
好機であと1本が出なかったと反省。相手のすきを突く走塁などを徹底します。少ない安打でも得点し、投手陣の負担を軽くするのが狙いです。槙本(2年)島野(3年)が成長し、1番から左、右のジグザグ打線になりました。投手陣は上野(4年)がエースの自覚を持ち、引っ張っています。左肩痛が癒えた新美(3年)が続きます。
昨秋の経験をプラスに転じなければ意味がありません。今度は中村監督を絶対に男にします。
■守りでリズム 名城大(3) 芳川浩嗣主将
守りからリズムをつくるという意識で練習してきました。昨秋はチーム打率2割5分9厘でリーグ1位でしたが、そんなに打った感覚はありません。「ここ一番」で打てなかったからでしょう。
投手陣は左の下平、右の角屋(いずれも3年)が軸になりますが、他の投手も好調。打線も昨秋の首位打者牧内(2年)、ベストナインの自分と黒沢(2年)を中心によく振れています。オープン戦はオーダーが固定されませんでしたが、それだけ選手層が厚くなったと実感しています。
昨秋は3位でしたが、勝てる試合を落としています。ミスをなくして勝ちにつなげていきます。
■「打」中心へ変貌 中部大(4) 佐藤圭主将
どこからでも得点できる打線に仕上がってきました。昨秋はチームの打率、得点がいずれもリーグ下位で苦しみましたが、「打のチーム」に変貌です。投手陣が2、3点に抑えてくれたら、勝てる自信があります。
冬場に下半身を強化し、全員の振りが速くなりました。内野は桐山、清水、松岡(いずれも3年)とリーグ戦の経験はあまりありませんが、オープン戦で攻守に不安を感じさせませんでした。投手陣は尾越(4年)、木村(2年)の両左腕が軸になります。
昨秋は4位でしたが、他のチームと力の差はほとんどないと思います。スタートを大事にして勢いをつけたいですね。
■「次の塁を」徹底 愛大(5) 上野拓昭主将
昨秋はチーム打率、防御率は悪くないのに5位に終わってしまいました。好機であと1本が出ずに、残塁が増えてしまいました。キャンプ、オープン戦ではバント、ヒットエンドランの練習を徹底。さらに走塁では「次の塁を狙う」の意識づけを図ってきました。
投手陣は永田、明神(いずれも4年)が中心。出遅れている伊佐地(3年)もリーグ戦の途中で戻ってきます。打線はリーグ戦経験者が多く、中でも大久保(3年)が好調で引っ張っています。
他チームとの力の差は感じていません。目の前の試合に全力を傾けるだけですが特に1、2週目は大事になります。
■一体感高まる 愛工大(6) 山下諒主将
昨年まで打線を引っ張ってくださった先輩が抜けましたが、逆に「みんなで束になってやろう」の一体感があります。
昨秋は好スタートを切りながら中盤で失速し、最下位となってしまいました。勝てなくなり、好機で「俺が決める」と力んだのも一因だと思います。もう一度、個々がきちんと状況を判断してプレーすれば、必ず勝てると信じています。
打線は朝長(3年)が成長し、渡辺(1年)も戦力となってくれそうです。投手陣は後藤(3年)が出遅れましたが、右の野元、左の佐藤(いずれも4年)が軸。「神宮に行こう」と声を掛け合いながら備えてきました。
※大学名の右の数字は昨秋の順位。
■2〜5部の大学
【2部】中京大、東海学園大、日本福祉大、愛知産業大、同朋大、名古屋学院大
【3部】愛知東邦大、名古屋産業大、星城大、名古屋経済大、至学館大、南山大
【4部】愛知学泉大、名古屋大、愛知教育大、名古屋市立大、名古屋工業大、愛知淑徳大
【5部】名古屋外国語大、豊橋技術科学大、愛知みずほ大、大同大、人間環境大
(2011年4月2日 中日新聞朝刊27面より)