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中日新聞掲載の大学記事

2011.02.28

室伏重信氏が退職へ 中京大教授「今後も指導に力」

 陸上男子ハンマー投げのアテネ五輪金メダリスト室伏広治(36)の父で、中京大陸上部で指導に当たる重信氏(65)が3月末で体育学部教授を退職することになった。27日に名古屋市内で記念パーティーがあり、教え子ら約200人が労をねぎらった。

 重信氏はハンマー投げで日本選手権10連覇、アジア大会5連覇を達成。現役中の1980年に中京大の助教授、89年に教授となり、長男の広治や長女の由佳(34)ら多くの選手を世界の舞台へ送り出した。今後も陸上部には顧問として残る。

 パーティーでは米国合宿中の広治から「父の背中を見て競技を続けてきた。本当にお疲れさま」とビデオのメッセージが寄せられた。重信氏は学内の投てき場を自ら整備した思い出などを振り返り「これだけの教え子に恵まれて幸せ。教員の仕事から自由になった分、今後も指導に力を傾けていきたい」と意欲を語った。

■陸上部コーチに室伏広治就任へ

 重信氏が部長を務める中京大陸上部の4月以降の体制も発表され、広治が4月から専任コーチに就くことが明らかになった。少なくとも来年のロンドン五輪までは競技を優先するが、国内で練習する期間には学生への指導も行うという。

 広治は中京大客員教授で、4月からは准教授となる予定。早大陸上部コーチの田内健二氏も迎える。重信氏は「自分もできるだけ長く教えていきたいが、この体制ならうまくバトンタッチしていけると思う」と話した。

(2011年2月28日 中日新聞朝刊23面より)

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