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中日新聞掲載の大学記事

2008.06.08

カンボジアへ贈る遊具材料 学生160人が布切り

千種・椙山女学園大 授業で難民支援

 内戦終結から15年以上経過した今でも厳しい環境にあるカンボジアの子どもたちを支援するため、遊具の材料になる布を切って贈るボランティア活動に6日、椙山女学園大(千種区)教育学部の学生160人が参加した。

 同学部1年生が対象の「人間論」の講義として、NPO法人「幼い難民を考える会」が続けている参加型のボランティア「みんなで布チョッキン」を取り入れた。

 遊具不足に悩むカンボジアの子どもたちに人形とボールを贈る活動。日本で材料になる布を必要な形状に切り、工賃などとともに現地で縫製する女性たちの元へ届ける。女性たちの収入や自立にも貢献しているという。

 授業では、同法人あいち支部(中区栄)の高木正彦支部長らが講師となって要領を説明。学生たちは家庭から持ち寄った衣類や布を人形の服になるように型紙に沿ってカット、束ねて糸でとめる作業を楽しみながらこなした。

 同学部の成田沙穂さん(19)は「自分も妹も着たシャツなので、子どもたちに喜んでもらえたらうれしい」と話していた。出来上がった布は、カンボジアで完成品にされ、9月ごろには保育施設の子どもたちの遊具になる。 (宇井知夏)

(写真)NPOのメンバー指導を受けながらカンボジアの子どもたちの遊具に加工される布切りをする学生たち=千種区の椙山女学園大で

(2008年6月8日 中日新聞朝刊市民版より)
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