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中日新聞掲載の大学記事

2011.02.16

子どもの現状知って 海外インターンで自信の報告 名市大の渡辺さん、脇田さん

■インドネシアガーナで活動 HIV予防など啓発

 海外でストリートチルドレンの保護やエイズウイルス(HIV)予防活動のインターンシップ(体験就業)を経験した名古屋市立大(瑞穂区)の学生2人が、地域のセミナーや大学で報告している。学生たちは「海外で仕事を任される責任感は、留学では得られない」と話す。今春には別の学生が海外インターンシップに出発する予定だ。 (浅井俊典)

 海外インターンシップ事業は、107の国と地域で活動する学生組織「アイセック」が運営している。アイセックの名市大の支部に所属する渡辺咲子さん(22)=人文社会学部3年=と、脇田陽平さん(20)=経済学部3年=が昨年、春休みを利用したり、1年間休学したりして取り組んだ。

 インドネシアでストリートチルドレンを支援する非政府組織(NGO)で働いた渡辺さんは、親に物乞いをさせられている小学生に英語や算数を教えた。

 「子どもたちは物乞いをしたくてやっているわけじゃない。親や友だちといるときは幸せそうな顔をしていた。支援には、まず現状を知ってもらうべきだと思った」という。

 脇田さんは、アフリカのガーナでHIV予防の啓発活動をするNPOに携わった。現地の小学校に出向き、クイズ形式でHIVの知識を教えた。子どもの反応は良かったが、避妊具が高価で一般の人は買えないなどの問題も多く、個人でできることの限界を感じたという。

 脇田さんは「異なる考えを持つ他国の人と一緒に暮らし、大きな経験ができた。海外インターンに興味を持ってくれる仲間を増やしたい」と話している。

(写真上)子どもたちに英語や算数を教えた渡辺咲子さん=インドネシアで(渡辺さん提供)
(写真下)HIV予防の知識を子どもたちに教えた脇田陽平さん=ガーナで(脇田さん提供)

(2011年2月16日 中日新聞朝刊市民版より)

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