■クイズ、異国情緒、歴史の３コース

　名古屋学院大の学生たちが、港区の西築地地区かいわいのお薦めスポットを紹介する「みなとまち歩きマップ」を制作した。現地調査して史跡や港町らしい異国情緒を歩いて楽しめる３つのコースを設定。マップは地下鉄駅に置き、集客に一役買う。（奥田哲平）

　港区の市民団体「港まちづくり協議会」から依頼を受け、経済学部で地域活性化を学ぶ１８人が取り組んだ。港区の築地口駅から名古屋港までの地域を対象に、「トレジャークイズ」「異国情緒」「歴史探訪」の３コースを設けた。

　「トレジャー〜」は家族で楽しめるようにクイズ形式に。「伊勢湾台風で港区の最高水位は」などの質問に答えると記念グッズが当たる。

　「異国情緒」は築地口駅周辺にある中華料理店などに着目。中国人留学生の張博超さん（２５）が「他にもアジア雑貨店が多く、港らしさがあった」と発見したという。「歴史探訪」では登録有形文化財の跳ね上げ橋などを紹介する。

　水族館のある名古屋港はにぎわうが、築地口駅周辺は「商店街が寂れているのがもったいない」と口をそろえる学生たち。名古屋港の一駅手前で降り、歩いてもらう狙いで大北誠也さん（２１）は「歩いてみて、いい街と思ってもらえば訪れる人も増えるはず」と期待する。

　マップ完成を記念したフォーラム「港・西築地ぶらり旅」が２２日午後１時半から、熱田区の名古屋学院大日比野キャンパスで開かれる。入場無料。

（2011年1月19日　中日新聞朝刊市民版より）