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2011.01.05
愛工大初V王手 全国地区対抗大学ラグビー
■“天山”長江が圧勝劇演出
第61回全国地区対抗大学ラグビー大会(中日新聞社後援)は4日、瑞穂ラグビー場で準決勝2試合が行われ、愛工大(東海北陸)は鹿屋体育大(九州)に55−19で大勝した。愛工大は6日の決勝で大経大(近畿)と対戦し、初優勝を目指す。
■夢は「卒業後トップリーグ」
大男たちのタックルをものともせずに身長170センチ、体重88キロの“豆タンク”が突き進む。前半31分、敵陣22メートルライン付近でボールを受けた愛工大のCTB長江智春(2年)は1人、2人とディフェンスをハンドオフで押しのける。強引にゴールラインをこじ開けて右中間へトライ。リードを24点に広げ、勝負を決定付けた。
新日本プロレス所属のプロレスラー、天山広吉にそっくりの風貌。チームメートからは親しみを込めて「天山」と呼ばれているが、似ているのは顔だけじゃない。「ボクはウエートトレーニングをしっかりやるように心がけています。週に3、4回は必ず」。鍛え上げた肉体は筋骨隆々。ベンチプレスは110キロを上げるというから「天山」の名に恥じない怪力の持ち主だ。
■味方を生かす
そのパワフルな突進は、チームの強力なアクセントになっている。長江は「縦に行くだけじゃなく、味方を生かすようなプレーを心がけています」。相手を引きつけ、効果的なパスを味方に送るのも持ち味。トライを奪った場面以外に3つのトライをお膳立てした。柔と剛を兼ね備えたプレーで、圧勝劇を演出した。
長江は「大学卒業後はトップリーグでプレーしたい」と夢を描く。大学選手権出場がかなわなかった今、目指すのは一つ。トッププレーヤーへと成長するため、地区対抗のタイトルは譲れない。 (木村尚公)
■監督は不満そう
愛工大の岡本監督は大勝にも浮かない顔だった。「反則が多すぎる」と、相手の倍以上の14個に不満そう。「決勝はひたむきにやるだけ。ガンガン前に出るスタイルで、何としても勝ちたい」ときっぱり。東海勢としては6連覇の偉業達成へ、気持ちを引き締めていた。
▽準決勝
大経大32 22−14 31徳山大
(近畿) 10−17 (中国四国)
愛工大55 31−14 19鹿屋体大
(東海北陸)24−5 (九州)
(2011年1月5日 中日スポーツ7面より)
第61回全国地区対抗大学ラグビー大会(中日新聞社後援)は4日、瑞穂ラグビー場で準決勝2試合が行われ、愛工大(東海北陸)は鹿屋体育大(九州)に55−19で大勝した。愛工大は6日の決勝で大経大(近畿)と対戦し、初優勝を目指す。
■夢は「卒業後トップリーグ」
大男たちのタックルをものともせずに身長170センチ、体重88キロの“豆タンク”が突き進む。前半31分、敵陣22メートルライン付近でボールを受けた愛工大のCTB長江智春(2年)は1人、2人とディフェンスをハンドオフで押しのける。強引にゴールラインをこじ開けて右中間へトライ。リードを24点に広げ、勝負を決定付けた。
新日本プロレス所属のプロレスラー、天山広吉にそっくりの風貌。チームメートからは親しみを込めて「天山」と呼ばれているが、似ているのは顔だけじゃない。「ボクはウエートトレーニングをしっかりやるように心がけています。週に3、4回は必ず」。鍛え上げた肉体は筋骨隆々。ベンチプレスは110キロを上げるというから「天山」の名に恥じない怪力の持ち主だ。
■味方を生かす
そのパワフルな突進は、チームの強力なアクセントになっている。長江は「縦に行くだけじゃなく、味方を生かすようなプレーを心がけています」。相手を引きつけ、効果的なパスを味方に送るのも持ち味。トライを奪った場面以外に3つのトライをお膳立てした。柔と剛を兼ね備えたプレーで、圧勝劇を演出した。
長江は「大学卒業後はトップリーグでプレーしたい」と夢を描く。大学選手権出場がかなわなかった今、目指すのは一つ。トッププレーヤーへと成長するため、地区対抗のタイトルは譲れない。 (木村尚公)
■監督は不満そう
愛工大の岡本監督は大勝にも浮かない顔だった。「反則が多すぎる」と、相手の倍以上の14個に不満そう。「決勝はひたむきにやるだけ。ガンガン前に出るスタイルで、何としても勝ちたい」ときっぱり。東海勢としては6連覇の偉業達成へ、気持ちを引き締めていた。
▽準決勝
大経大32 22−14 31徳山大
(近畿) 10−17 (中国四国)
愛工大55 31−14 19鹿屋体大
(東海北陸)24−5 (九州)
(2011年1月5日 中日スポーツ7面より)