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中日新聞掲載の大学記事

2011.01.06

全日本大学サッカー 中京大は延長で涙

■関大43大会ぶりV

 サッカーの全日本大学選手権最終日は5日、東京・国立競技場で決勝を行い、関大が延長の末に中京大を2−1で下し、43大会ぶり2度目の優勝を決めた。

 後半終了間際に1−1と追い付かれた関大は延長後半11分、途中出場した奥田勇がクロスを頭で合わせて決勝点を奪い、10大会ぶりの大学日本一を狙った中京大を振り切った。中京大は後半ロスタイムに中村のFKで追い付いたが、延長前半に優勢に進めながら、あと一歩及ばなかった。

■相手FW交代 守勢に 中京大

 後半ロスタイムも4分に入り、劇的なゴールで追い付いた。だが余韻を残して迎えた延長戦を、中京大はものにできなかった。試合で主将を務めたDF森本は「力は互角だったが、最後に足が止まった」と悔しがった。

 延長前半は相手の1本を上回る3本のシュートを放ったが、関大がFWを代えてきた延長後半は守勢に回った。西ケ谷監督は「うちは90分で3人の交代枠を使い切った。カードを持っていた相手との差が、延長後半にはあった」と振り返る。

 前半に先制を許し、前線の選手をつぎ込んで追う展開。途中出場したMF中村の同点FKまでは思惑通りだった。中村は「延長前半の無得点がすべて」と反省する。

 J1名古屋などに在籍した元プロの西ケ谷監督が就任して1年目。練習から高い意識が求められ、進化したチームは夏の総理大臣杯に続き2つの全国大会で準優勝した。

 実績を買われてJ2横浜FCに進む森本ら3人のプロ入りも決定。2年生の中村は「プロ入りできるように努力し、この場に戻ってきたい」。自らの成長とともに、日本一を誓った。 (吉岡雅幸)

▽決勝
関大2 1−0 1中京大
    0−1
    延 長
    0−0
    1−0
▽得点者【関】金園、奥田勇【中】中村

(2011年1月6日 中日新聞朝刊19面より)
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