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中日新聞掲載の大学記事

2010.12.03

お年寄りの動きPCで管理 北名古屋で大同大生ら実験

■来年2月 ビジネスプラン発表

 北名古屋市片場の老人ホーム「水車の森」で、入居者らの動きを把握し、パソコンで管理するシステムの実用化実験に学生グループが取り組んでいる。今どこにいるかが瞬時に分かり、認知症のお年寄りの所在確認が容易になる。学生たちは「さまざまな場所での応用も可能。人の役に立てるシステムにしたい」と張り切っている。(出口有紀)

 コンピューターで快適な社会づくりを目指す「ユビキタス技術」に精通した人材を育てようと、全国中小企業団体中央会が協力。11月30日から1週間の日程で大同大、椙山女学園大、中京大の19人が参加している。

 入居者3人とスタッフ13人に電子タグ(縦5センチ、横3センチ)を持ち歩いてもらい、ホームの各階4カ所に置いた読み取り機で通過時間を記憶する仕組み。入居者が外出したり、スタッフが階を移動したりすると、ホーム内のパソコンや学生の携帯電話に記録が送られ、確認できる。

 大同大4年の服部智貴さん(22)は「夜中に利用者が外出した場合も、すぐに携帯電話にメールで届く。利用者の安全を守れ、管理側には便利な技術」と説明する。

 学生らは来年2月、実験結果を基に、技術を生かしたビジネスプランを発表する。大同大大学院1年の西垣厚輝さん(24)は「遊園地で子どもに持たせれば迷子を防げる」などと構想を練っている。

(2010年12月3日 中日新聞朝刊尾張版より)
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