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尾鷲・三木里 愛工大生ら古民家改修「ともりば」

ともりばの外観=尾鷲市三木里町で
尾鷲市三木里町に、平常時は地域の交流スペースとして使い、災害時には民間施設を借り上げる「みなし仮設住宅」としての活用を目指す施設「ともりば」ができた。大学生らが古民家を大規模改修し、今月19日から利用を始めた。(松本真言)
ともりばは、築70年ほどの木造平屋の建物をリノベーションした。5部屋あり、広々とした空間が特徴の交流スペースや和室などがある。交流スペースにはキッチンも備える。施設名には、地域の交流拠点として地域に明かりを「ともす」、「友」と集まれる、「共」に助け合う、との思いを込めた。
三木里町では3年前から、愛知工業大(名古屋市)と明治大(東京)の研究室が大規模災害を見据えた「事前復興まちづくりプロジェクト」を進めており、避難経路の確保などに取り組んでいる。その中で、地域で増えている空き家の活用にも着手。高台にある空き家を、平常時はゲストハウスなどとして利用し、災害時にも活用できるような計画を立てた。
ともりばは、そのモデルケースに位置付けられている。昨年9月から、愛工大の益尾孝祐准教授の研究室主導で空き家のリノベーションを開始。設計を名古屋市の設計事務所に、老朽化が激しい場所は松阪市の工務店に修繕を依頼した。フローリング張りなどは研究室の学生自らが行い、今年2月末に完成した。その後は、机やイスといった家具を手作りするなどの作業を進めていた。
研究室に所属する尾鷲市地域おこし協力隊員の山田大介さん(23)が常駐する。交流スペースでは食事会やシェアキッチン、会議室などとしての利用を想定するほか、気軽に立ち寄れる休憩所としても地域に開放する。事前予約制で、2~3時間の短時間利用は千円、1日が3千円、1カ月では1万円。三木里町の住民は、いずれも半額になる。山田さんは「空き家が増えているが、使わずに消えていくのはもったいない。災害にも強い地域づくりの一助になれば」と話している。
問い合わせなどは「ともりば」のインスタグラム、または、山田さん=090(7318)0116=へ。
(2026年9月26日 中日新聞朝刊くろしお版より)