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中日新聞掲載の大学記事

2010.11.07

日進の「農」魅惑の旅 名商大生 産官と連携企画

■バス日帰り 芋掘りなど

 日進市の名古屋商科大学生が行政や民間企業と連携し、同市の魅力を盛り込んだ旅を考えた。芋掘りや農園めぐりなど自然に触れる内容が中心のバスツアー。募集を始めたところ人気は上々。なかなか借りられない市民農園の優先契約権も得られるユニークな特典も付く。長久手町を回る旅行商品開発も進めている。(坪井千隼)

 経営学部の亀倉正彦教授が担当する「社会人基礎力育成講座」の学生が企画。本年度は両市町のグループに分かれ、地域活性化策について調査研究を進めてきた。

 講座には行政や旅行会社などがアドバイザーとして参加。日進市のグループは、名古屋市街地に隣接しながら豊かな里山と田園風景が残ることに着目。多くの人に魅力を知ってもらおうと、「農」をテーマに据えた旅行商品を開発した。

 ツアーは14日、日帰りで。芋掘り体験は地元農家が育てたサツマイモを収穫し5キロをプレゼント。地元住民らが協力し、焼き芋やふかし芋を振る舞う。市役所などである「にっしん市民まつり」にも参加する。

■市民農園の優先契約も

 同市梅森町の休耕田を活用して整備された市民農園も見学。1区画15平方メートルで、果物や野菜などが栽培できる。農機具や農業用水は完備。農園を借りるかどうかは自由だ。全行程を学生が案内し、市は移動用バスを用意するなど、至れり尽くせり。

 学生は企画の下準備や関係者との交渉などすべて担い、市民農園の整備も手伝った。3年の牧田真典さん(21)は「最近、食品や農業への関心が高まっているのを感じる。日進の田や畑、自然は大変魅力的だと思う」と自信をのぞかせた。

 亀倉教授は「得た知識をどう社会に役立てていくかを肌で学ぶことができた」と教育上の意義を強調する。

 同講座の長久手町グループでは、菓子作り体験や町の冬の電飾事業「リニモdeイルミ」を盛り込んだ商品開発を進めている。

 バスツアーは14日午前9時、地下鉄赤池駅前集合。参加費は一世帯1000円。申し込みは12日正午まで。(問)担当学生=電090(8472)8419

(2010年11月7日 中日新聞朝刊なごや東版より)
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