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学生活動  2025.12.07

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段ボールの動物 いきいき 県立芸大生制作、東山動植物園に

県立芸術大の学生が段ボールで制作したインドクジャク(手前)やアフリカゾウ(奥)=千種区の東山動植物園で

県立芸術大の学生が段ボールで制作したインドクジャク(手前)やアフリカゾウ(奥)=千種区の東山動植物園で

 パオーンと鳴くアフリカゾウに美しい羽を広げたインドクジャク。躍動感あふれるこれらの動物、実は段ボール製だ。東山動植物園(千種区)の旧アフリカゾウ舎にお目見えした「PAPER ZOO(ペーパーズー)」。愛知県立芸術大(長久手市)の学生が手がけた巨大な作品群が来園者の注目を集めている。

 展示されているのはゾウとクジャクのほかに、アフリカツメガエル、エボシカメレオン、マンドリルの計5種。カメレオンは観覧スペース、残る4種は動物が飼育される獣舎に並ぶ。

 名古屋市が進める園再生プランの一環で、解体予定の旧舎を有効活用しようと園が大学に制作を依頼した。材料を提供し、美術学部デザイン専攻の1年生25人が9月末から1カ月ほどかけて作りあげた。

 クジャクを制作した江口維恋(いこい)さん(18)は「完成した作品が展示された瞬間に感動した。思い出に残る」と感慨深げ。クジャクの飾り羽根は仏像の光背をモチーフにデザイン。円形に切った大量の段ボールを貼り付けた胴体は光沢のある青色の塗装を吹き付け、光の加減で色の濃淡が浮かび上げるように仕上げた。

 天井に迫る高さ約6メートルのゾウや頭に手を当てて横たわるマンドリル、舌を伸ばしたカメレオンや壁に張り付くカエルもいずれも特徴を表現した。今月2日に展示は公開され、6日には獣舎を開放。来園者はふだんは入ることのできないおりの中で、作品を間近に鑑賞していた。

 7、13、14日の午後1~4時にも獣舎を開放し、15日以降の開放日は決まり次第、園のホームページで公開する。展示の終了時期は未定で、担当者は「なくなってしまう旧舎で作品を見て、本物の動物にも興味を持ってもらえたら」と来園を呼びかける。 (中川耕平)

(2025年12月7日 中日新聞朝刊市民版より)
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