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お知らせ  2025.11.27

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観光人材育成へ高大連携 愛知淑徳大と足助高 協定締結

■授業聴講や地域留学 計画

 愛知淑徳大(名古屋市千種区)と愛知県立足助高校(豊田市)が、観光教育分野で連携する協定を結んだ。同大は来年4月から交流文化学科の「国際交流・観光専攻」を「ランゲージ専攻」と「観光専攻」に再編。足助高も来春、普通科の「観光ビジネスコース」を格上げして県内初の「観光科」を設置する。同じ時期に観光教育分野で新たなスタートを切る教育機関が連携し、県内の観光人材の育成を充実させる。(宮崎厚志)

 協定は9月末に締結した。きっかけは、同大交流文化学部長の林大策教授による呼びかけで昨年度始まった「高大観光勉強会」。足助の他、いずれも愛知県立の春日井泉、東海樟風、岡崎商業の各高校、さらに三重県立白山など観光ビジネス領域のある東海地方の高校教員が参加し、これまでに4回、観光に関わる議論やフィールドワークを行ってきた。

 今年8月には観光を学ぶ14校の高校生計22人と大学生15人が同大星ケ丘キャンパスに集まり、「第1回高大観光交流会」を開催。足助を含む高校生3組と大学生8組が日ごろの取り組みを発表し交流した。正式に連携する来年度は、足助高の生徒が同大の授業を聴講したり、同大の学生が足助地区に2週間ほどの「地域留学」をしたりするプログラムを計画している。

 背景には、文部科学省や観光庁による観光教育の推進もある。観光人材の育成など業界のニーズに対して教育界が対応できておらず、林学部長は「観光が日本の基幹産業になりつつある中、関東・関西だけでなく中部も受け皿になる必要があり、観光人材の育成が急務だ」と強調する。県内全域から入学者を受け入れる足助高の上沼善雪校長は「うちでの3年間に加えて、大学でも4年間観光を学びたいという生徒が出てきてほしい」と期待した。

(2025年11月27日 中日新聞朝刊県内版より)
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