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2010.10.25
愛知大学野球 名商大Vお預け 愛大に0―1で惜敗
■きょう負ければ愛院大春秋連覇
1993年秋以来、34季ぶり6度目の優勝に王手をかけている名商大は愛大に0−1で敗れ1勝1敗。12年目の中村順司監督(64)の初優勝は25日に持ち越しとなった。先発の上野貴之投手(3年・祐誠)が1失点完投したが、打線が愛大の伊佐地佑紀投手(2年・津島北)の前に3安打に抑えられた。25日の3回戦で名商大が勝てば優勝、負ければ愛院大の春秋連覇が決まる。
■名将自然体守る
ピンチではマウンドに歩み寄り、好機では打者に耳打ちした。ベンチを出ること3度。それでも1点が遠かった。中村監督は「負けたときは監督の責任」と潔かった。
6回、上野が単打と盗塁、さらに自身の失策で1死一、三塁のピンチを迎えると、すかさずマウンドへ。「(4年の)水野から(エースを)引き継ぐ試合だから頑張れ」と声をかけた。犠飛で1点を失ったが、上野は6安打完投。「彼は責められない」とかばった。
7回1死二塁の好機では6番・郡戸に、2死三塁となると今度は7番・鈴木に直接指示。得点につながらなかったが、指揮官自ら勝利への執念を見せた。
敗れたとはいえ、選手に悲壮感はない。主将の長尾は「守備から入る自分たちの野球はできている」と前向き。25日は水野に託す。伝えることは「悔いのないよう頑張れ。それだけ」と中村監督。甲子園でPL学園を春夏通算6度の優勝に導いた名将は自然体で大一番に臨む。 (高橋雅人)
■伊佐地「完封満足」
愛大の伊佐地が今季初完封で入れ替え戦回避に望みをつないだ。スライダーの制球がさえ、3回からの4イニングを完全に抑えるなど危なげなし。「1点取られたら負けだと思って投げた。満足です」と笑顔を見せた。25日に勝てば、勝ち点と勝率で4位・中部大に並び、プレーオフとなる。先発は3年の永田が濃厚。それでも右腕は「投げる準備はします」と必勝を誓った。
▽2回戦(1勝1敗)
愛大 000001000―1
名商大 000000000―0
(2010年10月25日 中日スポーツ10面より)
1993年秋以来、34季ぶり6度目の優勝に王手をかけている名商大は愛大に0−1で敗れ1勝1敗。12年目の中村順司監督(64)の初優勝は25日に持ち越しとなった。先発の上野貴之投手(3年・祐誠)が1失点完投したが、打線が愛大の伊佐地佑紀投手(2年・津島北)の前に3安打に抑えられた。25日の3回戦で名商大が勝てば優勝、負ければ愛院大の春秋連覇が決まる。
■名将自然体守る
ピンチではマウンドに歩み寄り、好機では打者に耳打ちした。ベンチを出ること3度。それでも1点が遠かった。中村監督は「負けたときは監督の責任」と潔かった。
6回、上野が単打と盗塁、さらに自身の失策で1死一、三塁のピンチを迎えると、すかさずマウンドへ。「(4年の)水野から(エースを)引き継ぐ試合だから頑張れ」と声をかけた。犠飛で1点を失ったが、上野は6安打完投。「彼は責められない」とかばった。
7回1死二塁の好機では6番・郡戸に、2死三塁となると今度は7番・鈴木に直接指示。得点につながらなかったが、指揮官自ら勝利への執念を見せた。
敗れたとはいえ、選手に悲壮感はない。主将の長尾は「守備から入る自分たちの野球はできている」と前向き。25日は水野に託す。伝えることは「悔いのないよう頑張れ。それだけ」と中村監督。甲子園でPL学園を春夏通算6度の優勝に導いた名将は自然体で大一番に臨む。 (高橋雅人)
■伊佐地「完封満足」
愛大の伊佐地が今季初完封で入れ替え戦回避に望みをつないだ。スライダーの制球がさえ、3回からの4イニングを完全に抑えるなど危なげなし。「1点取られたら負けだと思って投げた。満足です」と笑顔を見せた。25日に勝てば、勝ち点と勝率で4位・中部大に並び、プレーオフとなる。先発は3年の永田が濃厚。それでも右腕は「投げる準備はします」と必勝を誓った。
▽2回戦(1勝1敗)
愛大 000001000―1
名商大 000000000―0
(2010年10月25日 中日スポーツ10面より)