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学生活動 2025.06.25
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学生オススメ お部屋に花を 県産生花で商品提案 名駅・KITTEで販売

個性あふれる新商品を開発した名城大の学生たち=中村区の日比谷花壇KITTE名古屋店で
■名城大生×日比谷花壇コラボ
開発したのは山岡隆志教授のゼミに所属する2、3年生25人で、マーケティングの研究や実践活動をしている。日比谷花壇とのコラボは3回目で、山岡教授は「企業のマーケティングの一連の流れを実際に経験し、力をつけてほしい」と話す。
学生たちは4月からリサーチを始め、「愛知県産の生花を使う」という条件の下、独創的で実現可能な商品を目指した。具体的な花やサイズ、価格などを日比谷花壇に提案し、議論を重ねて開発。店頭でのディスプレーにもこだわり、手作りのポップなどを置いた。
「百花繚乱(りょうらん)ブーケ」(3850円)は花にちなんだ四字熟語をイメージして4種類を用意。このうち、自然のままの姿を意味する「柳緑花紅(りゅうりょくかこう)」は緑のキクや赤のガーベラを用いており、華やかだ。3年の片桐真菜さん(20)は「意味や思いを込めた花を贈りたい人に届けたい」と話す。
「あなたのお部屋に小さな庭園を」がコンセプトの商品(同)は、デルフィニウムなど4種類から好きな花を選んで飾り付ける。考案した3年の高比良光琉(たかひらひかる)さん(21)は「今はガチャガチャブーム。ミニチュアの置き場として使って、自分だけの世界観をつくってほしい」。バレエの衣装から着想を得たブーケ(2420円)は、スプレーバラなどの花やリボンなどでピンクを基調にまとめた。
日比谷花壇の櫻井隆史さんは「地元の若い世代は愛知が花の産出額日本一であることを知らずにいる。これを機に学生に花に興味を持ってもらいたいし、学生たちが開発した商品をぜひ手に取ってほしい」と期待を寄せた。
(2025年6月25日 中日新聞朝刊市民総合版より)