１年間のＣＬＬ活動の成果を発表する学生たち＝伊勢市の皇学館大で

　伊勢市の皇学館大で４日、学生たちが地域の課題解決に取り組む「ＣＬＬ活動」の報告会があった。地域活性化や住民の交流促進に向け、１年間活動した成果が発表された。

　ＣＬＬ活動では、大学が行政や企業と連携。学生たちに県内の現場で活動してもらい、地域に貢献できる人材の育成を目指す。２０２４年度は、２７のプロジェクトを展開した。

　報告会には教員や学生ら約６０人が参加し、７グループの学生たちが登壇した。伊勢市の広報誌の制作に携わったことや、鳥羽市で住民が正月遊びを体験できる催しを開いた実績などを紹介した。

　参加者の投票で「オーディエンス賞」に選ばれたのは、名張市の小中学生でつくる「ばりっ子会議」と連携したグループ。子どもたちが環境美化に向けた意見を取りまとめ、市に提言書として提出するまでサポートした。

　教育学部２年大垣内友菜さん（２０）は「自分は教員を目指しているので、小学生のリアルな意見を聞ける貴重な機会になった」と振り返った。（清水大輔）

（2025年3月6日　中日新聞朝刊伊勢志摩版より）