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学生活動  2025.01.21

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ウズラ卵 2商品新開発 ミルクとコーンポタージュ風味

天狗缶詰の新商品をPRする愛知大の学生たち=豊川市御津町の同社三河工場で

天狗缶詰の新商品をPRする愛知大の学生たち=豊川市御津町の同社三河工場で

 学校給食中の死亡事故で需要が落ち込んだウズラ卵の消費拡大を目指し、天狗(てんぐ)缶詰(名古屋市)は17日、豊川市御津町の三河工場で新開発した2商品を発表した。パッケージデザインなどは愛知大豊橋キャンパスの学生が協力。同社のクラウドファンディング(CF)の返礼品になる。(世古紘子)

■豊川の天狗缶詰工場 CF返礼品に 愛大生がPRに協力

 「みるくうずら」と「うずタル コンポタ風味」。「みるく-」はおやつとして食べられる甘いウズラ卵。砂糖や甘味料の液に漬けてミルク風味をつけた。「うず-」はパンや唐揚げなどに塗れるスプレッドで、大きな傷や身割れがある卵を刻んでトウモロコシの粒などとまぜ、コーンポタージュ風味にした。

 同社は主力商品の水煮を中心に学校給食や外食向けに出荷してきたが、2024年2月の事故の影響で前年同月比1.7倍の在庫を抱えているという。鳥インフルエンザや飼料代高騰も追い打ちとなり、産業の危機的状況が続く。

 販路拡大を図ろうと、同社は本年度、東三河県庁主催の商品開発プロジェクトに参加。9月以降は学生マッチング事業を通して愛大生13人が主にPR面で開発に加わり、商品のネーミングや動画作成、レシピ考案などを担った。パッケージではポップな文字フォントやウズラの足跡のデザインを提案。担当した地域政策学部2年の三石真さん(20)は「わかりやすさを心がけた。たくさん手にしてもらえれば」と話した。

 同社はCFサイト「キャンプファイヤー」で支援を募っており、新開発の2商品は2月以降、返礼品になる予定。営業支援課の河村あい係長(44)は「若い世代ならではの感性で考えてくれた。脇役となりがちなウズラ卵だが、新商品でより身近な食材となれば」と期待する。

(2025年1月21日 中日新聞朝刊東三河総合版より)

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