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学生活動  2024.11.16

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東三河の食材で特製駅弁 豊鉄100周年記念 愛知大生開発 野菜たっぷり

「やさのん弁当」を開発した愛知大の学生と豊橋鉄道の担当者=豊橋市町畑町の同大豊橋キャンパスで

「やさのん弁当」を開発した愛知大の学生と豊橋鉄道の担当者=豊橋市町畑町の同大豊橋キャンパスで

■30日 感謝祭で限定販売

 愛知大の学生5人が、豊橋鉄道(豊橋市)の創立100周年を記念し、東三河の食材を詰め込んだ駅弁を開発した。「東三河の良さを知ってほしい」「子どもに野菜を食べてほしい」と半年ほど議論を重ねた集大成。30日の「豊鉄グループ感謝祭」で限定販売する。(小山豪)

 豊橋鉄道と愛知大の地域連携協定に基づくインターンシップ(就業体験)の一環で、豊鉄が学生らに記念事業を考えてもらった。

 数ある提案から豊鉄が選んだのが駅弁。アイデアを出した法学部2年の山本一葉さん(19)は「(豊鉄渥美線起点の)新豊橋駅を思い浮かべたとき、店は少ないけど、駅弁があれば面白いのではと思った」と語る。

 豊鉄で過去に例がないという駅弁販売。学生らは10回以上集まり、コンセプトや献立を検討。子どもたちに将来、電車を使ってほしいとの願いも込め、親子連れを念頭に開発を進めた。

 同市中心部にある「emCAMPUS FOOD」の協力も得ながら、野菜はもちろん、三河鶏やちくわ、蒲郡みかんなど、地元特産品を多く使用。キノコ入り五目ご飯やさつまいもご飯など季節感も味わえる。野菜を食べやすくするため、唐揚げやハンバーグに刻んで入れるなど、子ども向けの工夫も凝らした。

 文学部3年の金子遥陽さん(21)は「『お客さんがどうしたら喜ぶか』を考えることを学べた」と振り返った。

 駅弁は「やさのん弁当」と命名。「親子で野菜を食べませんか」というメッセージを方言で表した「親子で野菜食べんかのん」を略したのが「やさのん」だ。

 感謝祭では、三河田原駅(田原市)で80食を販売する。税込み500円。

(2024年11月16日 中日新聞朝刊東三河版より)

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