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学生活動  2024.10.08

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名城大生 輪島の農家手伝う 泥の撤去や農作業 「小さなことでも支えに」

栗園で栽培されている能登栗の収穫を手伝う名城大生=石川県輪島市西山町で

栗園で栽培されている能登栗の収穫を手伝う名城大生=石川県輪島市西山町で

 名城大(名古屋市)の学生たちが9月下旬、石川県能登地方の記録的豪雨で大きな被害を受けた輪島市町野町の農家「川原農産」で、ボランティアとして泥の撤去や農作業を手伝った。

 川原農産は、輪島市内などに34ヘクタールの田んぼと12ヘクタールの果樹園を所有。元日の能登半島地震で市外に避難した従業員が辞め、社長の川原伸幸さん(47)が両親らと手分けして農作業に当たっていたが、豪雨が追い打ちをかけた。

 田んぼは土砂で埋まり、事務所は近くのため池が決壊して泥水が流れ込んだ。栽培する米や能登栗は今が収穫期だが人手も全く足りず、川原さんは「家族だけでは心折れそうになった」という。

 参加したのは、学生団体「名城大ボランティア協議会」のメンバー9人。大学OBの地元県議の仲介で現地に入った。9月28日は事務所敷地に流れ込んだ泥をかき出して土のう袋に詰め、翌29日には能登栗の収穫作業を助けた。人間学部4年の椿井菜々さん(21)は「小さなことでも地域の人の支えになれてよかった。仲間を連れて継続したい」と振り返った。

 川原さんは「ありがたい。昨日より今日が前に進んでいれば頑張ろうと思える。支えてくれる人が近くにいるだけで心の支えになる」と感謝した。(小林大晃)

(2024年10月8日 中日新聞朝刊県内版より)

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