３回表１死三塁、適時打を放ち喜ぶ愛工大の飯棲

　秋季リーグの１部は７日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で３回戦２試合があり、愛工大が１－０で愛院大に、名城大が８－５で東海学園大に勝ち、それぞれ勝ち点を２と３に伸ばした。

　愛工大は三回１死三塁から飯棲（いいずみ）が決勝の適時打を放った。名城大は坂井田の３犠飛などで着実に加点した。

■愛工大９番飯棲　狙い球１球攻略

　狙い球を１球で仕留めた。三回１死三塁で決勝の適時打を放った愛工大の飯棲。「９番打者の自分には真っすぐから入ってくると思っていた」。外角にきた初球のストレートを中前にはじき返すと、塁上でベンチに向かって拳を突き上げた。

　甲府工高出身の１年生。春季では先発出場もあったが、秋季はこの試合まで出場がなかった。ただ、バットを手元から出してより遠心力を使うフォームを練習から心掛けたことで、打撃の状態は上がっていた。前日に先発を知らされ「やってやるしかない」。強い気持ちで臨んだ中、１打席目から結果を残した。

　打線の調子が上がらない中、平井監督が「１点もやれない」と話したように、一回から継投策に出た試合。値千金の一打に、平井監督は「自信になったと思う。一生懸命、練習しているし打てるようになる」と期待する。

　秋季も残すは東海学園大戦のみ。「自分の持ち味を生かしてチームに貢献したい」と飯棲。さらなる活躍を見据えた。（郷司駿成）

▽パロマ瑞穂　（愛工大２勝１敗）
愛工大　００１００００００｜１
愛院大　０００００００００｜０
（工）藤井、牧野、中村－二村
（院）河野－末田

▽同　（名城大２勝１敗）
東海学園大　０００２０３０００｜５
名城大　　　０２２０２０２０ｘ｜８
（海）梅森、増田、石川、岡田－堀江
（城）岩井、天野－前田、谷

（2024年10月8日　中日新聞朝刊19面より）