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学生活動  2024.10.02

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日進を「コーヒーの街」に 市内に個性派カフェ多数 市制30年で観光協

コーヒーの街にっしんプロジェクトをPRする(左から)永井さん、宮崎さん、岡村さん、伊東さん=日進市役所で

コーヒーの街にっしんプロジェクトをPRする(左から)永井さん、宮崎さん、岡村さん、伊東さん=日進市役所で

 日進市は1日、市制30周年を迎えた。節目の年に合わせ、にっしん観光まちづくり協会は「コーヒーの街にっしんプロジェクト」を進めている。第1弾として同市の名古屋学芸大の学生やコーヒー専門店などと連携し、3種類の「ニッシンブレンド」を開発。6日に市民会館で開く道の駅の開駅前シンポジウムでお披露目する。(青山直樹)

■名古屋学芸大生が協力 「ニッシンブレンド」3種開発

 若い世帯の流入で人口増が続く日進市だが、特産品や観光資源に乏しいことが課題とされてきた。そんな中、同協会は市内には個性豊かなカフェが多いことに着目。コーヒーは多くの人に親しまれやすいことから、地域の魅力向上に向けて6月にプロジェクトを始動させた。

 コーヒーは健康効果も注目されており、名古屋学芸大の管理栄養学部に協力を依頼。若い感性を生かそうとプロジェクトへの参加者を募り、いずれも4年生の伊東愛美香(あみか)さん、岡村璃々(りり)さん、宮崎愛実さん、永井沙英さんが参加した。

 学生たちはカフェでコーヒーの焙煎(ばいせん)や抽出を学び、時間や場面ごとに分けて商品のイメージを膨らませた。目覚めの1杯には深いコクと程よい苦みがあるカフェオレ、勉強や仕事中には深煎(い)りのレギュラーブレンド、夕暮れ時にはさわやかな浅煎りのエチオピアを提案。同市五色園に焙煎所を持つ「BEANS BITOU(ビーンズビトウ)」(名古屋市)に開発を依頼し、3種類を完成させた。

 市役所で9月30日、プロジェクトの概要が発表された。伊東さんは「1日3杯のコーヒーを飲むと、代謝促進の効果がある。糖尿病や肝臓がんのリスクを減少させる可能性があるとされている」と健康効果についても説明。味わいもイメージ通りに仕上がったといい、4人は「自信作になった」と声をそろえる。

 また、コーヒーに合う米粉スイーツも開発。小麦を使わないグルテンフリーのためアレルギーを気にせず食べられる。竹の山に店舗を持つカフェ「ザラメ」(岡崎市)の協力でクッキーサンドとパウンドケーキの試作品を作った。

 コーヒーとスイーツは、道の駅「マチテラス日進」の開駅前シンポジウムで販売する。今後は市内の人気カフェを巡るコーヒーツアーを計画するほか、焙煎や抽出のワークショップも計画。専門店による新たな独自ブレンドも開発していく予定だ。同協会の宮脇和久会長は「コーヒーを通して人と人がつながる。そんなコーヒーの街という文化を定着させたい」と話している。

(2024年10月2日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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